クラシカルなコンポジションが颯爽と吹き抜ける現代の風となって、ブラジリアン・ギター・デュオ!!
例えて云うならウクレレの音色でワイキキ・ビーチの光景が瞼に浮かぶように、このギター・デュオの明朗な音色からは待ち遠しかった夏の空、あの開放感が浮かび上がってきます。しかも、原作者はドビュッシーやメンデルスゾーン、チャイコフスキーとクラシック音楽の大家たちの作品というのですから、俄かには信じがたい話です。セシリア・シケイラとフェルナンド・ヂ・リマ、インスト・ギター・デュオとしては珍しい男女の編成は2006年に始まり、2015年には職業音楽家の賞も獲得。ブラジル国内のみならず、アムステルダムのコンセルトヘボウやN.Y.のリンカーン・センターのステージに立ったこともあります。さて、初めてのギター教師だったというセシリアの父に捧げられた本アルバムでは、クロード・ドビュッシー作”アラベスク第一番”、”二番”、フェリックス・メンデルスゾーンの”無言歌”、イタリアのロマン派マリオ・カステルヌオヴォ-テデスコの作で、我々誰もが知っている国民的漫画の旧テーマを思わせる序章を含んだ小曲m-6、スペイン内戦の間ポルトガルに移り住みバレエ曲を書いたエルネスト・アルッフテル、一方で激動20世紀のスペインに留まり続けたフェデリコ・モレノ-トロバの輪舞曲、そしてピョートル・チャイコフスキーの”夜想曲第4″に至るまで、年代で区切ることなく、その楽曲の旋律との音楽的な出会いを大事に考えたという収録曲。ピアノを用いて書かれたハーモニーをブラジル流のギター二台に編み直すとこれほどまでに印象が異なるのかという感動を覚えます。(サプライヤーインフォより)