CUCA ROSETA

CUCA-ROSETA11先にセカンドが国内配給された1982年リスボン生まれのファド女性歌手、クーカ・ロゼータの2011年ファースト・アルバムです。有名政治家の孫娘に生まれながらも、カーサ・デ・ファド(ファドハウス)通いし、若くして歌い手として迎えられることに。そんな中、才能を認められ『血の婚礼』や『タンゴ』といった映画で有名な映画監督カルロス・サウラの作品“Fados”(2007年)に出演というチャンスを得ました。さらに、アルゼンチンの音楽家グスタボ・サンタオラージャにも見初められ、このデビュー作はグスタボ制作と相成りました。というわけで、初めから大物ぶりを発揮しているわけですが、アルバムの内容は極めてオーソックスなファド、地味と言ってもイイ出来上がり。が、そんな中、瑞々しくエモーショナルでありながら淡々としたその歌、際立っています。この人も喉で歌うタイプ、リスボンならではのサウダーデが薫りますね。で、ジャケの顔がまたイイ!

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