エリゼッチ、と聞いたら、何が何でも入荷させなきゃ、ということで、入荷しましたよ!セレソ・シム(ヴォーカル)&ジョアン・カマレロ(ギター)という実に真面目そう、というか、歌うこと、ギターを奏でることに、とても実直そうなブラジル中年男ふたりのエリゼッチに捧げる作(エリゼッチ生涯ナンバーからのカヴァー&トリビュート作品)!〜というわけで、当店のお得意さまのおっしゃることには(エリゼッチ写真集をお持ちだそう)、このジャケ写真、確か、17歳頃のエリゼッチじゃないか?とのこと(わたしは初めて見ました)、とにかく珍しいですね、この若きエリゼッチの写真、部屋に飾っておきたくもなります(見つめられてる〜、って感じですよね)。
そして、このCDタイトル “DIVINA DADIVA-DIVIDA” 〜なんだか語呂あわせみたいですが、ネットで翻訳してみると「神からの贈りものへの責務」みたいな意味らしく、そのまま受け取るなら、エリゼッチの歌声を恩寵と見立て、その歌から授かった何ものかに対する責任を果たすべく、本作がある、ということなんでしょうか?よくわかりませんが、何にしても、やっぱり真面目な男ふたり…、という感じはします。
その歌にしても、ギターにしても、飾りがないというか、ギミックがないというか、とにかく淡々と、しっかりとした歌とギターを楽しませてくれるアルバムと聴きました。雰囲気に流れるところもなし、まるでふたりでひとりの弾き語りのようにも聞こえるアルバムかも知れません(とすると、ギターがやっぱり巧すぎるかも知れませんが)。
その実直な歌声が、直接エリゼッチを想わせるということはありません。が、ただ、アルバムを通して聴いてみて、その曲の並びが、メロディーの思い出が、エリゼッチにつながって行くということは、当然、あります。エリゼッチ・ファンの方ならば、本作を通して、ブラジル音楽の最良の日々に、想いを馳せることもできるでしょうね、きっと。
1. A Queda Do Céu / Davi Kopenawa – Bruce Albert (lyrics)
2. Aroeira / Romildo Bastos – Toninho Nascimento
3. Serra da Boa Esperança / Lamartine Babo
4. Luz Negra / Nelson Cavaquinho – Amâncio Cardoso
5. Olhar da Terra / Grace Passô (lyrics)
6. Autonomia / Cartola (Angenor de Oliveira)
7. Mente ao meu coração / Francisco Malfitano
8. Três Apitos / Noel Rosa
9. Minhas Madrugadas / Paulinho da Viola – Candeia
10. Serafim Ponte Grande / Oswald de Andrade (lyrics)
11. Chão de Estrelas / Orestes Barbosa – Sílvio Caldas
12. A flor e o espinho / Nelson Cavaquinho – Guilherme de Brito – Alcides Caminha
13. Chega de Saudade / Antônio Carlos Jobim – Vinicius de Moraes
14. Canto de regresso à pátria/Pau-brasil / Oswald de Andrade (lyrics)
15. Sabiá / Antônio Carlos Jobim – Chico Buarque
16. É de manhã / Caetano Veloso