日本でも大きな人気を博しているブラジル人女性歌手カロル・サボイア。偉大なピアニスト、アントニオ・アドゥルフォを父に持つ彼女は、これまでにたくさんの意欲作をリリースし、ますますその歌声に磨きがかかってきた。自身の本名をそのままタイトルにした本作(2016年作品)ではブラジル音楽の父ピシンギーニャから、トム・ジョビン、ジャヴァンといった大御所の名曲、さらにビートルズの「ハロー・グッドバイ」、スティングの「フラジャイル」などの欧米スタンダードポップスまで、すべての音楽ファンが理屈抜きで楽しめる楽曲をセレクトし、ボッサに楽しませる。伴奏はもちろん父、アドルフォ率いるグループだ。