CARMINHO / CANTO

carminho2014
ポルトガル、ネオファド?若手女性歌手ラッシュの中では、当店的に最も人気のある歌い手、カルミーニョが2014年新作(3作目)をリリースしてくれました。>前12年作 “ALMA” は欧州で大ヒットした模様、それにつけ今作も、たっぷりと時間をかけた入念の新作となっている感じがします。で、前作のミルトン・ナシメントに続いて、今作ではなんとマリーザ・モンチがゲスト、一曲デュオを取っているところお見逃しないよう。
というようなことはともかく…、その内容ですが、ギター中心の楽器編成においてギターラ無しの曲があったり、アコーディオンがフィーチュアーされたり、あるいは喉の力を抜き軽く歌う場面も少しばかりあったりして、雰囲気としては、全体に前作と比べるとスタイル/様式性としてのファド濃度は下がったような気もします。が、一曲一曲の歌を聴けば、サウダーデ具合や気持ちのあり方としてのファド純度は変わっていないという、そんな風にも感じて、加えて、ポルトガルのフォークロアの要素がやや流れ込み(少しばかり牧歌調の曲も)、そして、さらにカルミーニョ自身のプライヴェートな感覚(&イイ女っぷり?)も感じられる作かと。
ま、そんなこんなで、いろんな意味で音楽としての幅が広がりつつもファドのアイデンティティを失わぬカルミーニョの歌声、もちろんオススメできるのでした。>前作もお見逃しなく!

*特に問題のない中古盤で在庫あります。

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