アマリア亡き後の21世紀のファド・シーンは続々と新しいシンガーが登場し、百花繚乱のにぎわいをみせています。このカルラ・ピレスはポップ歌手、そして女優として活動していたものの、アマリアの生涯を描いたミュージカルで若年のアマリア役に抜擢され、ファド歌手に転向。その実力でポルトガルのみならずヨーロッパを中心に高い評価を得てきたそうです。本作はそんな彼女の3枚めのアルバム。伝統的なファドの伴奏では使用されないピアノやアコーディオンまでも従え、その丁寧ながらもしっかりと叙情を感じさせるフレッシュなうたいぶりはまさに新世代。現在のファド・シーンの活況を伝えてくれる1枚!