BRENO RUIZ / CANTILENAS BRASILEIRAS

昨年の後半に入荷してきたタイトルで、ヘナート・ブラス(vo)やマリオ・ジル(g)、ホベルト・レァオン(vo)という音楽家たちとカテドラルな響きの落ち着いた作品「Mar Aberto」を発表しているのが、ピアノ奏者/コンポーザーのブレーノ・ルイス。このサンパウロ州郊外イタペチニンガ出身の音楽家は、テテ・エスピンドーラのバックのほか、イラナ・ヴォルコフやグラッサ・クーニャなどノーヴォス・コンポジトーレス界隈のシンガーに楽曲提供も行なっています。初のソロ作には、モニカ・サウマーゾやヘナート・ブラスら静かなブラジル音楽の先達もゲスト参加。おごそかなセレナーデのムードでインディオや移民によって積み上げられたブラジル・ルーツ・リズムを昇華するという、慈愛を感じさせる唄声同様に深みのある内容。

両親が離別してしまっており、病気の母親の介護をしながらでもできる仕事を、と手に覚えのあるピアノでバー演奏、ジングルなど広告音楽の制作をして食い繫いだ10代後半、その後近くに住んでいたハファエル・アルテーリオに見出されて表舞台へと登壇するように。なるほど、初のソロとなる本作ではギターにペドロ・アルテーリオ(シンコ・ア・セコ)、ドラムはガブリエル・アルテーリオと、アルテーリオ家総出で参加、ベースはネイマール・ヂアスとイゴール・ピメンタが務めています。全曲の歌詞はサンバ作家として長年に渡って活躍する大御所のパウロ・セーザル・ピニェイロが担い、モニカ・サウマーゾが参加したm-4″Chiro Bordado”など、自然音や自然由来の打楽器のざわっとした音色と現代的なヴォイシングのピアノとの絶妙なマッチングに一役買っています。室内舞踏音楽となっているm-5″Dança de mucama”のようなピアノと声だけのトラックから、ナザレーのようにクラシカルなハーモニーとブラジル由来のリズムが溶け合ったm-7″Donana”、神秘的なピアノ弾き語りとヘナート・ブラスの鳥笛が混じり合うm-8″Caçada de Onça”から、ヘナート・ブラスが唄うm-9″Modinha Triste”やm-11″Viola do Bem Querer”など、どれもメランコリアとヘリテージ、そして刷新が入り混じった味わい深さを誇ります。(インポーター資料から)

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