エグレムがリリースするCD-Rでのリイシュー・シリーズ。印刷物も最小限で、ジャケット1枚のみの簡易パッケージ版ではありますが、エグレムに残された“お宝”録音に、改めて触れる機会を提供してくれた、ファンには嬉しいアイテムです。
本作は、70年デビューのキューバの女性歌手ベアトリス・マルケスの20曲入りベスト。カンシオーン&ボレロを主体に、かつてNHK-BSの『アメージング・ボイス』でも紹介された、彼女の歌の巧さが際立ちます。いわゆる歌謡祭向け仕様でもあるのでしょうが、けっして大仰になりすぎず、押し付けがましさは感じさせませんね。70年のデビュー作『エス・ソレダ』をはじめ、ほぼ70~80年代の作品から選曲されていて、当時のクロスオーバー系やポップスの影響など取り入れた音作り。ボレロにはフィーリンの流れも感じさせます。(サプライヤーインフォより)