エチオピーク・シリーズに登場していないエチオピアはティグレ州の男性歌手バヘタ・ガブレ・ヒウォットのベスト盤です。ハイレ・セラシエ皇帝国立劇場オーケストラの選抜グループ “ラス・バンド” のヴォーカリストとして60年代を通じて人気を集めたそうです。次郎長三国志股旅ものとか鴛鴦歌合戦あたりを彷彿とさせる歌心(本当か?)〜イイ具合に歌い込みながらも、やや純朴さを残した味わいがたまりません!?加えて、エチオなペンタトニックによるラテン仕様の伴奏も実にイイ!エチオピーク・シリーズから洩れている理由がわかりませんね…で、リー・ドーシーの “Ya Ya” をほぼ同時代カヴァーしているところ!その辺もポイント高いですねえ。後続のインペリアル・ボディーガード・バンドの紅一点、>ベズネッシュ・ベケレあたりを愛聴されている方は、こちらも必聴でしょう。両者とも、エチオピーク黎明期のスターということになります。
The Ras Band was formed in 1960. Tefera Mekonnen (piano), Getachew Welde-Selassie and later Wodajeneh Felfelu (saxophone), Zewdu Legesse and later Assefa Bayisa (trumpet), Tilahun Yimer (bass), Bahru Tedla (drums), Bahta Gebrehiwot (Amharic and Tigrigna Vocals), Girma Beyene (English Vocals) and Gebreab Teferi (MC and lyricist).