詩人ヴィニシウス・ジ・モラエスと、ギターのバーデン・パウエルによるアフロサンバの世界を彼らなりに表現したアルバムあす。北東部バイーアに根付いたアフロ系混血文化の断面を奔放なギターとリズム、そしてヴィニシウスのポエジーにおいて再現ではなく再構成した1966年の名作と言えるでしょう。クァルテート・エン・シーの透明なコーラスが作品に溢れるミスティックな雰囲気を包み込みように響きます。そしてもう一枚~1963年作バーデンのソロ・アルバムもカップリングされました。ボサノーヴァの枠に収まらないバーデンのギターが、ビリンバウ、カンドンブレーといった異色ナンバーをボサノーヴァのスタイルで弾き綴っています。