AYCA YESIM / YADIGAR SARKILAR

ayca-yesim しっかしひどいジャケですねえ…。本当は結構かわいいんですが。で、>こちらで紹介されています(無断リンクすみません!)。
 というわけでアイシャ・エシム、またまた注目すべきトルコ古典歌謡女性歌手が登場してしまったわけですね。北米フィラデルフィアに住まい、トルコとフィーリーを往復する歌い手だそうです。自らタンブールやウード、カヌーンも演奏する本格派、カヌーンやウードによるタクシーム〜即興独奏も本作の中で披露しています。トルコの弦楽器によるアコースティックかつシンプルな伴奏で演じられた古典アルバムとして、オーソドックスとはこういうことだ、と示してくれます。その声質、そのコブシまわしはいかにもトルコ的なもの、とはいえ、やっぱり20世紀前半マナーにしたがっているわけで、現行サナートPOPとは一味も二味も違います。ミュニール・ヌーレッティン・セルチュークやゼキ・ミュレン、19世紀後半に活躍し31歳で亡くなってしまった作曲家、セヴキ・ベイや、20世紀前半のオスマン声楽マスターの一人、ハーフェズ・オスマン・エゲ等による古典歌謡スタンダードを歌い綴っています。その格調高い歌声、終始淡々とした発声、柔らかなメリスマ、ダウナーでありつつも透明度の高い哀歓等々、堪りませんね。しかしこのジャケ、何とかならなかったんでしょうか?again


参考▽

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