LONG HOUSE / AWA JAZZ

おおっ!ハモンド(クァルテット)とは意表を突かれました!しかも徳島で定年後で一発録り!う〜ん、なんかカッコイイじゃないですか!

ところで、当店の徳島のお客様からお知らせいただきました。このCDの発売日に、ギターの坂野功幸さんがお亡くなりになったそうです。ご友人だったとのこと…。もちろん当方は、お会いしたこともございませんが、音楽を聞かせていただきました。末席より、つつしんでご冥福をお祈りしたいと思います。

☆ロングハウス / アワ・ジャズ

徳島に凄いオルガンジャズのバンドがいるとは誰が想像するでしょう。阿波踊りの本場なので、ダンス・ミュージックは皆のDNAに刻み込まれているはず。「Awa Jazz」を黙って聞かされたら60年代のレコードだと勘違いする人が多いのでは。by ピーター・バラカン

とにかくナチュラルなグルーヴがあることが特徴的だ。阿波のビートの伝統か。ブルースでもフュージョンでもない音楽。あえてジャズ・ロックと言いたい。個性的な4人が繰り出す本音でラフなジャム・セッション。 by 久保田麻琴

● 久保田麻琴が、阿波踊りを見に数年前に徳島を訪れた際に、現地の友達に誘われ行った小さなジャズ・クラブで出会ったのが、本アルバムがファースト・アルバムとなる「ロングハウス(LONG HOUSE)」でした。
● ハモンド・オルガンが鳴り響き、若者とおじさんが一緒になって夜な夜なセッションを繰り広げていたその風景を見て、身体で音楽をやっているという強い印象を受けた久保田が、2018年、徳島のスタジオで6時間ほどで録音した18曲からセレクトして、CD用に編集/MIXしたのが、本アルバムです。録音は、 4人に絞ったメンバーでいつものセッションから有名曲を中心に演奏。

<メンバー・プロフィール>
伊藤和範(ハモンド・オルガン)
18歳でエレクトーンを1年間習い、大学は、器械体操をやっていたために福岡の体育大学に進学。在学中は演奏とは無縁の生活で2年で中退。徳島に戻り市役所に就職して、再びオルガンを弾き始めた。20代後半からジミー・スミスを意識しはじめ、ハモンドオルガンを手に入れたのは34歳の時。市役所を定年退職し、「LONG HOUSE Organ Bar」を始め、バンドの「ロングハウス」は2000年に結成。

坂野功幸(ギター)
10歳頃からギターを始める。フォークやビートルズから、高校生でロック~フュージョンに出会う。その後、ニューヨークのミッドタウン・イーストに1年住んでいたときにジャズに触れ、NYの今もある「55 BAR」などでセッションし、ジャズを学ぶ。帰国後、徳島の老舗ジャズ・バー「Goto’s Bar」を手伝うようになり、伊藤和範に出会って「ロングハウス」を始める。

合田史郎(ドラム)
中2から20歳までギター。当時は、ベンチャーズからB.B.キング、ディープ・パープルなどを弾いていた。20歳の頃から、フュージョンに親しんだが早弾きについて行けずギターから、興味を持っていたドラムに転向。自分のバンドではオリジナルのポップスを10年ほど演奏。その後、ジャズをやり始め、三代目ドラマーとして「ロングハウス」参加。

大西真人(サックス)
幼稚園の時からピアノを学び大学も音楽科に進学。サックスとの出会いは中学の吹奏楽部。中学1年の時に街の電気屋でコルトレーンのCD「バラード」を買って、ひたすらアルトサックスで耳コピーしたが、演奏されているのがテナーサックスであることを1年気づかなかった。高校もブラスバンドを続け、大学ではビッグバンド・サークルに。フュージョン、ファンクなどが好きで、渡辺貞夫とデイヴィッド・サンボーンがフェイヴァリット。

「ジャズという音楽は元々ダンス・ミュージックでした。ビ・バップ革命以降、理由は複雑ですが、ジャズは鑑賞する音楽に変わって行って、踊れるジャズは軽く見られるようになったのです。ようやく最近そういった偏見が消えつつあって、人にどう思われるかなど気にせずに皆音楽を楽しむようになってきたのですが、残念なことにハモンド・オルガンの奏者たちはほとんどあの世に去って行っているのです。今どき、徳島に往年のようなハモンドのグループがいるとは誰が想像するでしょう。(中略)この「Awa Jazz」を黙って聞かされたら60年代のレコードだと勘違いする人が多いでしょう。回顧主義といえばそれまでですが、聞いていて足が自然と動き出すこのグルーヴはクセになります。(中略)狭くてもいいからダンス・フロアのあるちょっと場末っぽいバーで、酒を飲みながらこの人たちのライヴを聞きたい!」(ライナー by ピーター・バラカンから抜粋)
〜以上、メーカーインフォより

1. The Cat – Jimmy Smith
2. I’ll Remember Jimmy – Tony Monaco
3. Mimosa – George Benson
4. Mack The Knife – Kurt Weill/Bertolt Brecht
5. Mercy, Mercy, Mercy – Joe Zawinul
6. Satin Doll – Strayhorn-Ellington
7. Feel Like Makin’ Love – Eugene McDaniels
8. Summertime – George Gershwin/DuBose Heyward/Ira Gershwin
9. That’s All – Haymes-Brandt

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