1975年イスタンブール生まれのアセーナ・アカン、子供の頃からヴァイオリンを習い(このアルバムでは弾いていませんが)、10代後半からイスタンブールの音楽院 / 大学の心理学科に学び、00年代にはジャズはじめ、フラメンコ、ボサノーヴァ、サンバ、POP等々を歌うようになっていたそうです。11年には、ややエレクトロニカなムードのジャズ&ボサ・アルバムをリリースしていますが、こちら13年の作がおそらくセカンド。アシッドジャズ風だった前作と較べると~バックはぐっとこなれた大人のジャズコンボに変身、時にウードやサズも導入して、そこはかとないアナトリア風味を淡彩でにじませたボサ&ジャズ系トラックにおいて、どこか西アジアのニュアンスを残す仄暗く繊細な歌声を披露してくれるアセーナ・アカン嬢です。トルコ初のボサ系女性歌手ということになるのか、ならないのかは知りませんが、ちょっと注目したい女性歌手ですね!