洗練されたMPBを目指すサンパウロ出身の人気SSW! 待望のサード作が登場!!
主にポルトガル系音楽に強いドイツのレーベル“Galileo Music”から、MPB(Música Popular Brasileira)の新作が登場することになりました。
本作の主人公アンナ・セットンは1983年8月27日にサンパウロで生まれたシンガー・ソングライター/ギタリスト。今年40歳を迎える彼女は、若い頃よりサンパウロのナイトクラブで下積み生活を送り、その後トッキーニョやオマーラ・ポルトゥオンド、渡辺貞夫といったレジェンドたちとも共演を果たすようになりました。そして2018年にはブラジル人ギタリスト、スワミ・ジュニオルがプロデュースを手掛けたファースト・アルバム“Anna Setton”をリリース。そこではピアノやベース、ドラムズ、ギター、フリューゲルホーンによる伴奏をバックに、自身のオリジナルのほか、カエターノ・ヴェローゾがガル・コスタに提供した‘Minha Voz, Minha Vida’や、ドリヴァール・カイーミの‘A Lenda do Abaeté’ などのカヴァーを取り上げるなど、MPBの先人たちへのリスペクトを強烈に示しました。そんな“Anna Setton”はブラジルだけでなくここ日本でも大きな話題となり、2019年にはブラジル大使館が招聘して来日公演も実現しました。その後ジャヴァンやネイ・マットグロッソのカヴァーなども含むセカンド作“Onde More Meu Coraçaõ”を発表した彼女が、サード作として発表したのが、Galileo Musicが制作したこちらのアルバムです。
ペルナンブーコ州レシーフェで録音が行われた本作は、ギタリストのバロ(Barro)とベーシストのギリェルミ・アシス(Guilherme Assis)という現代レシーフェ音楽シーンを牽引する二人がプロデュースを担当。そしてモダンで控えめなプロダクションの中で、アンナは遊び心と明るさ、経験、透明感を感じさせる歌声が常に曲の中心にあるようなサウンドを作り出してくれました。ここでは主にバロとギリェルミが作曲した楽曲に、アンナが歌詞を付けて独自の世界観を構築。さらにIgor de Carvalho、Rodrigo Campello、Edu Sangirardi、João Camareroといった音楽家も楽曲を提供し、より深みのある音楽性を作り上げました。全体としてサウンド的は決して斬新すぎない“洗練されたMPB”を目指している印象で、歌うアンナも力が適度に抜けたリラックス系のヴォーカルを披露してくれます。
「これはとても現代的なレコードです。私が学んだ偉大なブラジルの伝統的な歌を、一緒に仕事をした男の子たちが、とても現代的な方法で再構築してくれました」と語るアンナ。全てのブラジル音楽ファンに是非とも聴いて欲しいMPB作品です。 (メーカーインフォより)日本語解説付
1. Saudade é pouco
2. Sigo dizendo sim
3. Aproximar
4. O futuro é mais bonito
5. Canto de aruanda
6. Amor e sal
7. Money no tengo
8. Forró de dois
9. Me queira
10. Sweet as water