アロンドラ・デ・ラ・パーラといえば、フィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカスを組織しメキシコから現れた若きマエストラ、女性指揮者ということで…、当店始まって以来、とうとう掟破りのクラシック音楽入荷か!?となるわけですが、ま、気に入ってしまったんだから仕方がないし、内容的には当代メキシコを代表するさまざまなタイプの若手人気女性歌手3人が、アロンドラ指揮する豪華なオーケストレーションを背に、メキシコの大スタンダード、ボレーロやランチェーラやトロピカル歌謡を歌い綴った2011年作ですから…、ご心配なく!女性歌手達はオルタナティヴ系&フォークSSW系&ロック/ポップ系の3人~オルタナティヴ系のエリー・ゲーラという女性は声量があってドラマティックなランチェーラ&ボレーロに向いていて、SSW系のナタリア・ラフォルカデはメキシコの地方民謡的な哀愁なんかも感じさせながら飾りなくそれでいて抑えた情熱も感じさせ、ロック/ポップ系のデニス・グティエーレスは元聖歌隊で歌っていたそうで、ややクラシカルな歌い方に傾きそうにもなりますが、非ベルカント、素直な高音域の天使声でバルスやランチェーラやスローマンボをサラッと歌ってくれます。いや~春ですねえ…。で、本盤はスペシャル・エディションということで、アルバム未収録タイトルを6曲も加えて演じたコンサート映像のDVD(all region) も付いています!