1970年代後半から活躍したペルーを代表するフォルクローレ女性歌手アリシア・デルガド。彼女は、ペルーのリマの山岳地方オヨンのタウセールの村の出身で、ペルーのアンデス地方の音楽を最初に全国区の音楽にした1人で、その後もその後も南米全域にペルーのフォルクローレを紹介すべく、チリやエクアドル、ボリビアなどで積極的に活動。この功績で彼女は「Princesa del Folklore Peruano(ペルー・フォルクローレのプリンス)」という称号で呼ばれるようになったようです。また、ポピュラー歌謡のフォルクローレに、最初にアルパ(アンデスのハープ)を持ち込み、現在までそのスタイルは様々な人気歌手に受け継がれています。2000年初頭まで、政情不安などの理由でU.S.A.を拠点に活動をしていたようです。その後2009年に、スキャンダラスな事件で50歳の若さでこの世を去ったものの、今でもペルーの人々に愛される歌手です。
暖かみを持ち合わせる、良く通る甲高い声と全編に流れるシャリシャリしたアルパのつま弾きが、妙な一体感と哀愁を感じさせてくれる、ユニークなサウンド群です。
本アルバムは、多分、U.S.A.から帰国した2000年代初頭の録音ではないかと思われます。こちらも自作や他作、伝承曲などバランス良く並べられています。IMPSA盤との曲目のダブリは1曲のみです。(サプライヤーインフォより)