AKOFA AKOUSSAH

Original LP released 1978 by Sonafric (France) 1st album

1 Tango 2:58
2 Ramer Sans Rame 3:58
3 La Lem 3:20
4 Mitso Aseye 3:04
5 Dandou Kodjo 3:14
6 Kimumbu 3:38
7 G Blem Di 2:48
8 I Tcho Tchass

アフリカはトーゴ出身、学校に上る前から歌いはじめ、実の母が率いたゴスペル・クワイアーの第一唱者になるためにヴォイス・トレーニングを重ねたというアコファ・アクーサ、なので、トーゴならはではのヴードゥー・ファンクの感触は薄い、と言ってイイでしょうね(面白いファンク系ナンバーも幾つかありますが)。そのかわり、欧米音楽モードの吸収においては、たぶん、同じくトーゴの女性歌手、ベラ・べロウや、あるいはコンゴの女性歌手、アベティらと並び、遡ればミリアム・マケバの影響を受けた世代なんでしょう、インターナショナルな感覚も備えた魅力的な歌い手だったと納得されます。1983年にはマヌ・ディバンゴを招いて、トーゴで2作目となる共作を残しているところも、そんなインターナショナルな感覚ゆえでしょうね。
ところで、1978年の本作のプロデュースは、1960年にパリでアフリカ人オーナー最初のレコード・レーベル “Akue” を設立したトーゴ人音楽家(ドラムス)、ジェラール・アクエソンがつとめていて、このジェラールは、本作よりも1年前には、ベラ・べロウの1stアルバムを制作、それ以前にはコンゴの女性歌手、アベティを擁したりと(後にアベティのマネージャー兼夫君になりますが)、なるほどその指向性、筋は通ってますね(いわゆるカソリック系アフリカのゴスペル出身女性歌手?と想像できないこともありません)。そんなジェラール・アクエソンのおメガネに適った3人の中でも、そのメロウでいて澄み切った高音域の歌声、欧米音楽モードの着こなしもアフリカ音楽的身振りも上々、1番魅力的な歌手はこのトーゴの泉田エミイ!? アコファ・アクーサだったと、この作を聴いて初めて認識しました(とは言いつつも、去年の>月間ミニヨン紅白歌合戦大取で聴いて、初めて知ったんですが…)。

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