コルドバ(アルゼンチン)、声とギターのカップル・デュオ。スピネッタ”Fuji”の名カヴァーに感涙必至。
アルゼンチンの渓谷の麓に拓かれた街、コルドバ出身のフリアン・ボウリューはヘヴィ・メタル・キッズだった青年時代、学士論文のためにチャンゴ・ファリアス・ゴメスにインタヴューを取って、国産音楽に開眼、生まれ育ったコルドバを拠点に女性シンガー、ルシアナ・ジュリーと共演したグループ – ラ・ジャム・デ・フォルクローレのメンバーとしてなど、職業音楽家として活動しています。兼ねてから交際相手だった美貌と美声の持ち主、アイレナ・オルトゥーベと手に手を取って編み上げられた、声とギターのアンサンブルを2017年6月から2018年2月まで掛けてレコーディングしたのが本作。程よく抑制の効いた高音域で澄み渡る歌声と、コルドバのルチエール – フアン・ラピド製のハンドメイド・ギターの丁寧なフィンガリングは一つ一つの音粒が際立って聴こえます。ルナ・モンティ – フアン・キンテーロも取り上げたフォルクローレ・クラシックの”Verde Romero”(ロウレンソ・ベルガラ=エステバン・ベラスケス)に始まり、ビオレータ・パラ”Luchin”、ヴィクトル・ハラ”Luchin”、オロスコ-バリエントス”Los dos Perros”、これらを声とギターを中心に 枝葉の擦れる音を思わせるパーカッションや、時にはフレットレスbを交えながらコンテンポラリー・フォルクローレの心地よいアンサンブルに編み直して表現。特筆すべきはS.S.W.ルーカス・エレディア(vo,7弦g)をゲストに招いたL.A.スピネッタの名曲カヴァーm-3″Fuji”、そしてピアノ奏者にバンドネオン奏者を招いたC.アギーレ曲カヴァーのm-8″Estampa de Rio Crecido”、フリアン・ボウリューの自作曲”Ñacu”はオクターヴ・ハーモニクスに鉄弦g、スキャットを用いた川沿い音楽のスタンダードになりうる深みとポテンシャルを持った逸品。(サプライヤーインフォより)