KLO PELGAG / L’ETOILE THORACIQUE

★クロ・ペルガグ / あばら骨の星
不可思議と狂気の超現実的世界。全身から音楽が溢れ出す、今世紀最もキュートな鬼才クロ・ペルガグ。
●一度聴いたらどうしても気になってしまう不思議な名前。クロ・ペルガグのセカンド・アルバムです。
●カナダ、ケベック州出身、1990年生まれの26歳。2012年に4曲入りEPでデビュー。翌年には初のフル・アルバム『L’Alchimie Des Monstres(怪物たちの錬金術)』を発表し、本国カナダ、そしてフランスで高い評価を獲得。2014年のケベックの音楽業界団体ADISQが主催するGALA ADISQでは2部門で最優秀アルバムにノミネートされ、最優秀新人賞にあたるRévélation de l’annéeを受賞。さらに2015年にはフランスのバルバラ賞も受賞するなど、デビュー・アルバムにしてまさに《怪物》級の才能は驚きと共に世界に知られる事となりました。
●影響を受けた人物としてダリ、マグリット、ドビュッシー、ジャック・ブレル、キング・クリムゾン、フランク・ザッパetc..を並列に挙げていることからもわかるように、彼女の音楽を一言で言い表すことは困難です。自身のピアノ/ギターの演奏に多彩な管弦楽隊、Kate Bush、Björk、Feistら個性的な女性ボーカルのDNAを受け継ぐ歌声、奇天烈でありながらも美しく収束する編曲構成、かぶり物や不気味なステージ装置をバックにその小さな身体が放つ佇まいは、まるで彼女自体が全て音楽そのものでできているかのようです。
●『あばら骨の星』と題された本作は、死と別れ、セックスや蝋人形といったダークでグロテスクな題材を、ひねくれたユーモアと幻想文学的な詞によって、彼女にしか描き出せない超現実の物語として構築していく大作。彼女の音楽の大きな特徴でもある流麗なオーケストレーションは、前作の室内楽的アンサンブルから、32人の大編成となり、女声コーラスのポリフォニーや、その中を通っていくピアノやギターの美しい響き、茶目っ気と狂気の核融合した言葉と混ざり合うことによって、より壮大に、よりシアトリカルに展開されていきます。
●獣と人間の二面人を描いた印象的なアートワークは、ヨーロッパ最大級のバンドデシネ(BD)の祭典、アングレーム国際BDフェスティヴァルにも選出された気鋭のBD作家リュドヴィック・ドブールムによるもの。前作『怪物たちの錬金術』でもアートワークに、Fleat FoxiesのMVでも知られるイラストレーター、Stacey Rozichを起用するなど、グラフィック・アートに非常に強いこだわりをもつクロ・ペルガグ(『怪物たちの錬金術』の大ヒットを受けて製作されたデラックス・エディションは、彼女自身が趣味の本屋通いで発見・発掘した16人のイラストレーターに特別依頼したオリジナルイラストが入った豪華ブック仕様になっている)。今作にもそのこだわりは顕著に現れていて、ジャケットだけでなく中にもリュドヴィック・ドブールムによる素晴らしいアートワークと、書き下ろしのBDポスターが封入されています。
※日本語解説付(岡村 詩野)
(メーカーインフォより)

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