・KING AYISOBA / WICKED LEADERS
2弦楽器コロゴと変化する歌声の弾き語りだけで、独自のグルーヴを生み出せるのが強み。ベースレスのサウンドが大正解で、各種打楽器とラッパなどの伝統楽器のアンサンブルもアイソバのノリにジャスト。クラリネット等の西洋楽器との絡みも巧みで、これからも楽しみなビッグ・ディスカバリーでした。
・王菀之 / 晴歌集
台北で購入。香港歌謡疎いが、帰国した晩3度も聴いてしまった。少し湿った夜にこぼれ落ちるかのようなウィスパー・ヴォイスが堪らない。その発声からは十分に基礎力が備わっていることが判る。久々に歌に惚れてしまった。
・HASSAN HAKMOUN / UNITY
待たされた甲斐のある力作。ファンク・ロック・グナワサウンドもさることながら、ヴォーカル力において、どんな他のマアレムよりもパワフルで引きつけられる。早く来日ライヴやってよ。
・Hk Presente Les Deserteurs
「私はシャルリーではない」。ラクダに乗ってパリを見下ろす男が言っている。実に巧みな演奏とハマっている曲はばっちりだが、歌い切れてない曲もある。そこがまたHKらしく良かったりして。
・Leonidas Balafas / Apiliotis
やさぐれ感のある歌とブズーキやバクラマ等の弦楽器が男臭さく、レンベーティカのヤバイ雰囲気を醸し出している。2枚組なのにダレない。旅芸人を思わせるジャケットも音にマッチ。
・Bko Quintet / Bamako Today
ドンソンゴニがカッコいい。ボロいフェンダー・プレシジョンベースをバキバキ弾いているような感じ。この人歌もイイ。バンドとして実に練られたサウンドだと思う。
・Noura Mint Seymali / Tzenni
パワフルな声に絶妙なこぶし回し、ハープ系アルディンとサイケデリックなギターとの夫婦絡みが常にやってる感あり。これもまたバンドとしてこなれている。
・Femi Oorun Solar / Grace, Oore Ofe
低音域がごっそり抜けているのは戦略か。ともあれ、細かなリズムとヴォーカル&ハーモニーの心地よいスピードと浮遊感にジュジュの新世代誕生なのかな。
・Gilberto Gil / Gilbertos Samba
さすがにギター巧いなあ。目の前で演奏しているような録音も素晴らしいが、電子音はいらなかった。
・Julio Gutierrez & V.A. / Cuban Jam Session,
Under The Direction Of Julio Gutierrez Volume 1&2
気持ち良すぎる。リラックスと腕の見せ所がそのままパッケージされているんだから。
多くの方が言っているように、ワールド・ミュージックにおいては新譜の充実した年でしたね。
・V.A. / Al Pie Balcon, Serenatas De Guanacaste
・Tan Nhan / Yem Dao Xuong Pho
・V.A. / Girizgah, Alaturka Records
など愛聴したのに漏れてしまいました。