SALIF KEITA / TALE

salifkeita12近年は世界のアルビノのための基金を作るなど、社会的な活動も目立つサリフ・ケイタ2012年新作はGOTAN PROJECTのリーダー、フィリップ・コーエン・ソラルがバマコにあるサリフのスタジオに逗留し、プロデューサーを務めた異色作。しかもボビー・マクファーリン、米国女性ベーシストのエスペランサ・スポルディング、UKジャマイカンのルーツ・マヌーヴァが一曲ずつゲスト参加。とまあ、こんな名前を書き連ねると真面目なアフリカ音楽ファンから疎まれてしまいそうですが、音は2010年の「Difference」など近年のサリフの作品の延長上です。伝統楽器を重視しながらも、仏ユニバーサルという世界最大のレコード会社からのリリースなので、少々はポップに聞きやすい曲を用意し、それでも全体にはサリフらしく仕上げると言いましょうか。アフロビート、ダブ、エレクトロ・グナワ、ヒューマンビートボックスなどの軽い仕掛けはフィリップ・コーエンらしいですが、彼は黒子に徹し、民族楽器とサリフの声の魅力を引き出す事に専念しています。

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