☆カッセ・マディ・ジャバテ / キリケ
元オルケストル・シュペール・マンデ・カンガバ(〜1973年ビエンナーレ優勝)やマラビージャス・ドゥ・マリ(マリ式キューバン・チャランガ楽団)で活躍、90年代にはパリに進出するも、パリは性に合わないと00年代にはバマコに落ち着いた大物ヴェテラン男性歌手、マンデ / バンバラで歌う南部マリの名門グリオ・ファミリー出身〜カッセ・マディ・ジャバテの新作です! 2009年作 “MANDEN DJELI KAN”から5年ぶりのソロ・アルバム。近年の欧米リリース作品としては、AFROCUBISM やバセク・クヤーテ新作にも参加していました。
で、本作の内容はといえば、まさしく、その柔らかで滋味のあるヴェルヴェット“グリオ” ヴォイスをフィーチュアーした伝統アルバム、バック・トゥ・ルーツな内容。というか、これはカッセマディとしてもこれまでになく伝統に向き合った音楽ということになるんでしょうか。
バックには、ンゴニ奏者としてcinq planètes から完全ソロCD をリリースしていたヴァーチュオーゾ、マカン・トゥンカラ、近年、仏人ヴィブラフォン奏者との共作もリリースしているバラフォン奏者、ランシネ・クヤーテ、加えて、言わずと知れた売れっ子コラ奏者、バラケ・シソッコ、そして仏人チェロ奏者、ヴァンサン・セガールも曲により参加しています(制作はヴァンサン・セガール / NORFORMAT LABEL)。各自、カッセマディの歌をじっくりと楽しませてくれるような、繊細でいてシンプル、静謐とも言ってイイ雰囲気の中、さすがに息の合った演奏を聴かせていると思います。
〈生ける伝説〉が歌うリラックス感満載の西アフリカ伝統音楽
マリの伝統を歌うグリオーの歌手の中で、〈生ける伝説〉と呼べる現在唯一の存在がこのカッセ・マディ・ジャバテだ。70年代より国営バンドで活躍し、80年代には世界進出。その後数々の名作を残してきた彼が2014年に発表した作品がこれだ。フランス人チェロ奏者ヴァンサン・セガールをプロデューサーに迎えた本作では、バラフォンとンゴーニといった伝統楽器にヴァンサンのチェロを隠し味でフィーチャー。時にバラケ・シソコのコラを加えた伝統風味満載の伴奏をバックに、絹のように滑らかな歌声をタップリと聞かせる。リラックスした雰囲気の中、高音質で存分にお楽しみ頂ける究極の西アフリカ音楽だ。 (〜メーカーインフォより)
1. 偉大なる狩人 2. ソリ 3. 人々が言うこと 4. カバのサジョ 5. 再会を 6. キリケ 7. 一族の祝祷 8. 平和な暮らし
>http://www.noformat.net/album-kasse-mady-diabate-kirike-42.html