DOCTEUR NICO & AFRICAN FIESTA SUKISA / DOCTEUR NICO Presents AFRICAN FIESTA SUKISA 1966-1974

フランコ (6 July 1938 ) と同年、たった1日違いで生まれたドクトゥール・ニコ (7 July 1938)、キューバン系ラテン音楽の影響を受けた、この二人のギタリストを得ることで、ルンバ・コンゴレーズは大きな進展を見せました。が、その一方の雄、わが国のコンゴ音楽ファンの間では、フランコの後塵を拝しているようにも見なされて来た、かも知れない?ドクトゥール・ニコの音楽性(たった1日遅れなのに…)、この3LP で再発見して欲しいと思います。コンゴレーズ・マニアはもちろん、アフリカ音楽ファンにとっても、コレは今年年末を飾る最高のプレゼントじゃいかと!?
ルンバ・コンゴレーズ全盛期、もう一人の雄、フランコの OK ジャズに対抗し、歌手タブー・レイと組んで現地人気を二分していたアフリカン・フィエスタです。そして、その分裂後、スキサ(”最終達成”の意)の一語を足し<アフリカン・フィエスタ・スキサ> を自らのグループ名とし活動した8年間で〜約280曲残されたスキサ音源から、まさに厳選、28曲を収録したのが本3LPsです。
いやいや、たまりませんね!まったくもってスキサ!です…..。

☆以下、“プラネット・イルンガ” メーカーインフォ意訳です〜
Planet Ilungaは、ニコ・カサンダ(通称ドクトゥール・ニコ)の遺族たちとのコラボレーションにより、アフリカン・フィエスタ・スキサに捧げられたアンソロジーを 3LPとデジタル・リリースをお届けします。このリリースは長年の準備の成果であり、ニコの長女リリアンヌ・カサンダとの緊密なパートナーシップのもと実現しました。彼の死後40年を迎える2025年こそ、このオリジナル・コレクションで彼の偉業を称えるにふさわしい時だと考えました。
アフリカン・フィエスタ・スキサの楽曲はほぼすべて、ニコのレーベル「スキサ」からリリースされました。スキサとはリンガラ語で「最終的な達成」を意味します。ニコの実兄デショー、そしてシャンタル、サンガナ、アポトル、レッサ・ラッサン、ジョスキーといった伝説のボーカリストたちによって生み出されたスキサの音楽は、この力強いフレーズの真髄、天才的なセンスと品格をもって体現された遺産です。このレーベルは1966年から1975年まで運営され、約280曲をリリースしました。ンゴマは1967年から1971年にかけてこのグループの楽曲を録音しており、さらにスキサ・レーベルの楽曲は重要な音源です。スキサの楽曲の多くはコンゴ社会の集合的記憶の一部となり、世界中のデジタルプラットフォームや、コンゴの多くのラジオ局やテレビ局で、今もなお日々聴かれ、議論され、分析されているのです。
このアルバムには、アフリカン・フィエスタ・スキサの代表曲に加え、スキサ・カタログから未発表の楽曲も収録しています。さらに、楽曲解説、著名ミュージシャン、ジャーナリスト、ファン、そしてニコの取り巻きへのインタビュー、そして家族の個人アーカイブから未公開の写真をも掲載した大型ブックレットを付属し、唯一無二の「ギターの神さま」の人生とキャリアを物語っています。
『A Discography of Docteur Nico』の著者であり、長年にわたり Planet Ilunga の協力者である Alastair Johnston が、私たちが収集した資料をすべて使用してスタイリッシュな小冊子と表紙をデザインしてくれました。ニコの音楽を長年崇拝し、編纂し、そして鑑識眼を持つオーディファックス・ベンバは、付属のビジュアルブックレットに掲載されている楽曲解説の大部分を執筆し、ニコ・カサンダの肖像を次のように描き切っています。
「音楽学者シルヴァン・ベンバが夢のギターと評したアフリカン・フィエスタにおいて、熟練したギター演奏を披露したニコ・カサンダは、60年代後半には『ギターの神』と讃えられました。彼のバンド、アフリカン・フィエスタ・スキサでは、ドクトゥール・ニコは幅広い、類まれなサウンドを披露しています。ハワイアン・ギターに材を求め、澄み切っていて、軽やかで、哀愁を帯びたサイケデリックな響きを探求する一方、彼はピアノ・コンピングの技法を再現し続けました。さらに、これまで欠けていた二本の弦を自身のギターに加えています。それは、サンサ(リケンベまたは親指ピアノ)のシミュレーションです。彼は、サンサの音、その小さなブリキのリングによるノイズメーカーまでも忠実に再現し、加えて、ルバ・バラフォンの音さえも再現しています。」
ニコ・カサンダの演奏は、正しい音、正しい場所、正しいタイミングという三連奏法を基盤としており、完璧な響きを纏った音符で彩られています。純粋な感情を封じたギターです。「アフリカン・フィエスタ・スキサ」では、彼の演奏は「ショパン」的な旋律へと転じ、崇高なアダージョの中で、より多くの音を送り出したことでしょう。そして、真のアーティストとは、すべてをシンプルにする者です。ドクター・ニコは現代の天才であり、そのスタイルはコンゴ音楽における最も重要なギター流派の最高の演奏家とされることでしょう。彼は、同世代の人々から史上最高のアフリカン・ソロ・ギタリストとして認知されています。美への飽くなき探求の中で音を彫塑し、ニコ・カサンダはその全キャリアを通してギター演奏を磨き、その作品の中で何物かを昇華し続けたのです。

A-1. Mobali Nakobala
A-2. Nalingi Yo Na Motema
A-3. Mokili Makambo
A-4. Ata Osali
B-1. 1er Boeing
B-2. Hommage A Lumumba Patrice
B-3. Bougie Ya Motema
B-4. Okosambuisa Ngai
B-5. Sule
B-6. Okosuka Wapi ?
C-1. Kamungaziko
C-2. Mokili Matata
C-3. Baoule
C-4. Beaute
D-3. Naboyi Koswana
D-4. July
E-1. Runeme Mama
E-2. A Morow
E-3. Apotre Del Si Boney
E-4. A La Savana
E-5. Alto Songo
E-6. Para Bailar
F-1. Meta Fua Mudia
F-2. Exhibition Show
F-3. Exhibition Dechaud
F-4. Bolala – Ayando
F-5. Excitation – Makwandungu – Ngombele
F-6. Kamulangu [Outro]

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