ロキア・トラオレの新譜です。〜4年前の前作でビリー・ホリデイをカヴァーしたロキア・トラオレ、何となくアフリカ出身の女性がビリー・ホリデイを歌うというのは、ややもって不似合いかな、などと思ったものですが、この2013年春の新作、なんと、プロデューサーはPJハーヴィーとの仕事で名を上げたブリストル在のマルチ・インストゥルメンタリスト、ジョン・パリッシュ!これにはびっくりです。で、そのパリッシュもアコースティック・ギターで参加しているロックっぽい生音バンド・サウンドにもビックリですが、マンデROCKよろしく、ガンガン歌うロキアにまたびっくり!いや〜これだけインパクトあるアフリカ音楽新作は久々です。ロキア流儀のマンデ感覚をサポートするのは、若手ンゴニ奏者のママー・ジャバテ&グリオ出身の女声ふたり、加えて、欧州勢のベース&ギター、ドラムス、そしてヒューマン・ビートボックスという面々が(まるでパーマネント・バンドみたいに)参加しているわけですが(中でも、イタリア出身のリード・ギタリスト、ステファノ・ピリアという人、なかなかアフリカ音楽をわかってますと思います、ハイ)、〜流石ジョン・パリッシュと言いたいところ。具体的なサウンドに組み合い、観念としての“アフリカ”や“ロック”に流されていないんじゃないでしょうか…?そんなパリッシュのフォローの中、新境地を体現するロキアも流石ということになります、ハイ。それでもってシンプル、そのものズバリのタイトル『ビューティフル・アフリカ』、これには一本取られました。