〜向かって左 “TE THIEN DAI THANH” 売り切れ
〜向かって右 “TU ECH” 売り切れ
ヴェトナム戦争以前からポップなスタイルのヴォン・コの代表的な歌い手とされていた人、のようです。“TE THIEN DAI THANH” はおそらく南ヴェトナムの旧サイゴン(現ホーチミン)における60年代後半頃の録音かと思われます。 ツイストやチャチャチャ、ロッカバラード調、もしくはチャイナドラ高鳴る中華風の“前奏 & 間奏”が、ヴェトナム・メイドならではの微妙にブルージーなムードと相俟って、何ともニューオリンズ・ガンボ?もしくは林助さんのワタブー・ショー!?みたいな味わいを醸しているところが、おいしいですねえ(音質から判断しても60年代半ば以降の録音じゃないかと思えますが、そのどちらかと言えば親米的な?洋楽指向の前&間奏は、ガンガン米軍機に空爆されていた北ベトナムでは有り得ないものかと…、同様に75年以降の米軍敗退後にもありえないかと…、)。そんな前奏&間奏部分ではピアノやベース、ドラムスも使い、歌も洋楽調のメロディーに沿って歌われますが、メインのヴォン・コのパートに入るとエレキ・ギター、生ギターに加え伝統楽器群によるヴェトナム調の演奏に戻り、歌唱も“謡う”色合いが濃くなります。
なお、カイ・ルオンでの劇中歌のあり方も同様だったようで、洋楽調の部分とヴェトナム調の部分は溶け合うことはなく、接ぎ木状態で入れ替わるのが作法だったようです。
“TU ECH” は70年代に入ってからの録音と思われます。洋楽風の前奏 or 間奏があまり聞けないのが残念ですが、かわりにというわけでもないのですが、下の youtube リンク(収録曲)を観てもらえばおわかりの通り、まったくもってブルースですね!(実際、ヴォン・コ調で謡われる詞の内容は、望郷や懐古、あるいは生活苦や悲恋を謡った“嘆き節”の要素が強いようですが、このヴァン・フオン、嘆きを自ら茶化してしいるように聞こえないこともありません…。そしてギターはおそらく名手ヴァン・ヴィ!)
向かって左から
>TU ECH DI HOI CHO 再入荷待ち
>DI XEM DAI NHAC HOI 再入荷待ち