20歳のカリオカ女性S.S.W.アナ・フランゴ・エレトリコが注目を浴びたのは2018年にリリースされたオフィシャルな初作「Mormaço Queima」から。現地メディアのレビューを独自解釈するなら、ヒタ・リーの(何度目かの)再来、オノ・ヨーコの前衛姿勢、ビョークのエクスペリメンタルなポップ・センス、ジョルジ・ベンジョールのソウルネス、ガル・コスタがオス・ブラゾイスを従えた1stのサイケ観… 形容に暇がありません。ネオアコを彷彿とさせる甘酸っぱいシーンが幾度となく訪れますが、彼らと違うのは同世代のマルチ奏者アントニオ・ネヴィス(drs,tb,tp,ep)の書く金管三本のホーン・アレンジがダイナミクス溢れる生楽器であること。自身がegを弾き歌う傍をニュー・ジェネレーションのミュージシャンたちが固め、レーベル・メイトでもあるチン・ベルナルデス(O Terno)がゲストで参加するほか、アルベルト・コンチネンチーノ(syn)やマルセロ・コスタ(drs)ら豊富なキャリアを持つベテランたちもサポート、華やかなコーラス・ワークも聴きどころの一つとなっています。遠鳴りするピアノとユニゾン・コーラスでゆったり始まる”Saudade”、ロマンティックで幻想的な”Promessas e previsões”、ホーンが高揚感を掻立てるハッピーなムードのサンバ・ホッキ”Tem certeza?”、シティ・ポップにも通じるラグジュアリーさと語呂の語感が心地いい”Chocolate”、注目の一枚。(サプライヤーインフォより)