2017年、越橋歌手としての20年以上のキャリアを後にして、北米からベトナムへ帰還したというドイツ系ベトナム人の女性歌手、タイン・ハーの帰国第一作目、2019年作が再入荷しました。(というような経歴は、詳しく>こちらで触れられていますね、というわで、いつもすみません、無断リンク陳謝&感謝!)歌うはベトナムで言うところの懐メロ歌謡〜ボレロですが、此処十年ぐらいでしょうか? 近年(流行歌に対するベトナム政府当局の指導的な干渉はやや減退しているのかも知れませんね)、韓流POPや欧米音楽スタイルの流入も顕著なベトナムの音楽シーンにおける、そのヨリモドシ勢力とでも言えそうなフツーの歌謡曲 “ボレロ” の復古気運が未だ続く、もしかしたら、“アジア歌謡最後の砦” とも言えそうなベトナムにおいて、この人の復帰はそれなりに心強いものがあるでようね、そー思います。第一に美人です。そして第2にその歌声、大まかに言って、ハー・ヴァンともレー・クエンともひと味違う繊細な節まわし、微かに黄昏れたハスキーなヴォイスがたどる大人の女の抒情表現、シルキーなストリングス、そしてジャジーなピアノが似合うドレスアップされた歌の姿…、また一つ現行ボレロ・シーンを彩る女性スタアが生まれたように感じられます。