この6月に総本山徳島の阿波踊り- 正調連を収めた「ぞめき弐」、一拍子系路上派を収めた-「ぞめき参」を発表したばかりの久保田麻琴さんプロデュースの新作「ぞめき四 AWA Grooves & Remixes 」がリリースされました!そもこの作品~「ぞめき壱」よりサンプリングされた32の音素材を雑誌「サウンド&レコーディング・マガジン」の付録DVDとして配布~誌上とインターネットで一般公募したリミックス・コンテストから始まったそうですが、収録曲中 M-1, 2, 3,4,7,9がアマチュアによるコンテスト入賞作品(+麻琴さんが一部ミックスやマスタリングを加えています)~例えば M-1は喧しい鳴り物が打ち込みにより脅迫的にまで強調され M.I.A.やディプロの諸作に通じるグローカルなゲットー・テック。 M-3は所謂”踊れるクラブミュージック”でなく、次々に姿を変えていくリズムが楽しくもスリリングな未来派ボ・ビートとでも呼べそう?また、M-5,6,8,11は麻琴さん周辺の音楽家やDJ によるリミックス曲~Dr. Tommy、マルコス・スザーノ、DJ Moochy の名前も並び、プロの意地?を見せる想定外の仕上がり(Mスザーノのミックスなんて全然阿波じゃないッス)~そして、ラストM-10,12 が麻琴さん自身によるリミックス曲~M-10はブラック・インディアン・ビート入り / エンディングのM-12 は男踊り「網打ち」を得意とする娯茶平連の演奏に、鳴門海峡の波の音を重ねた、ともにシンプル極まった出色の出来上がり。曰く「コンテスト入賞者の作品はどれも基本的には打ち込み中心で自分だけの世界。でも、そこにプロにはない強い個性を感じた。彼らの、孤独だけどアナーキーな脳内宇宙、それに情念まで見せて頂いた」と麻琴さん。~「踊る阿呆に、リミックスする阿呆、同じ阿呆なら~」と楽しんでいただきたいところ!