沖縄では古くから所替えの際、儀式の中で音楽を使い、弔いやお清めをしてきました。このCDはお墓の完成祝(開眼供養)のために制作しました。かつてはお墓が完成した祝いの席で、三名の三線奏者が墓の中に入り「墓祝いの歌」(3曲)を歌い、終わったら外に出て墓を閉じてから「祝い歌」(4曲)を歌いました。墓の中のスペースや、諸事情で現在では音源を使った供養が多くなりましたが祖先を敬い、祝う気持ちに変わりはありません。一般の人にとっては、一生に一度使うかどうか普段はまったく必要とされないであろうCDですが沖縄の風習の中では無くてはならない音源であり琉球古典音楽の立派な一部でもあります。以前、マルフクレコードよりカセットテープで発売されていた「墓の祝事(はかぬすーじ)」がCD化されていなかったので今回が初めてのCDでの収録となります。唄・演奏は安冨祖流師範 玉城正治 他 安冨祖流絃声会による最新デジタル録音。(メーカー資料より)
【収録曲】1.かぎやで風 恩納節 辺野喜 (6:37) 2.1分間の空白 (1:00) 3.止め かぎやで風 柳節 天川節 チルリン節(24:09) トータルタイム (31:46)