TI CELESTE


グォカは、17世紀、大西洋を行き来する奴隷船中で生まれた、ともされるグァドループで最も古いパーカッション音楽ですね、“カ” と呼ばれるパーカッションを中心に演じられ、コミュニケーションとダンス、祝祭の音楽、そして現在はレコーディング音楽、ステージの上の音楽としても、維持されています。例えば、グァドループ発祥のズークのリズム感の原型となったともされるグォカですね。マルチニックのベレや、ハイチのラシン(ララ、ヴォドゥン等)、レユニオンのマロヤ、あるいは、キューバのルンバ、プエルトリコのボンバなどとも比較されることもあります。
そんなグォカの1970年代以降の担い手として、その代表的な存在が、このチ・セレステでした。遅かれし初入荷にて、まったく、残念なんですが、まさか、こんなCDが未だ残っているとは露にも思わなかったベスト盤です(1970年代音源のベストLPと1984年録音のLPを中心に選曲された2013年のベストCD、と言ってイイと思います)。
何と言ってもその歌声、通りよく飾りなく、コクのある歌声が、ハギレ良くレスポンスされるコーラスや、時にサックス、クラリネットも加わったバック、グォカのパーカッション群&ベースのアンサンブルを引っ張って行くように聞こえるその歌声が素晴らしく、17世紀以来の伝統を野生のままにモダン化したソングライターとして、グァドループのダンスの感覚の基底を体現した音楽家として、得難い魅力を感じます。
残念ながら、90年代以降、録音が途絶え、2014年に69歳で亡くなってしまったようですが、もしかしたら、近年のデデ・サンプリみたいな作を残しても不思議ではない人だったかと、そう思います。

01. Mi Bel Bitin 4:30
02. Homaj Pou Maman Mwen 5:29
03. Attention A Ligne Jaune La 4:05
04. Mwen Envie Danser On Belle Biguine 3:27
05. Popilation Basse-Terrienne Au Abois 4:33
06. Messeiur Medames 4:32
07. Ti-Celeste arrive 4:04
08. Dezod An Kaz La  5:19
09. Legalite 5:47
10. Prie a Rhum la 6:01
11. Repete Sa Fo 5:29
12. Tanbou Ka Fe Mwen Frisonne 4:37
13. La Majolina 4:26
14. A Pa En Rayon En Mwen 4:16
15. Nous Cail Bouncer Si Typical 4:39
16. Tar Pa Lar Par 3:59

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