KATERINA ZAKKA / IXOI POGONIOU


イピロス、その地の元女性教師、定年の後、歌手に転向したというカテリーナ・ザッカがイピロス民謡を歌いまくるCD!唯一の作品となる2004年録音・2007年リリース作、初入荷です。
イヤ〜参りました。絶対音感を持つ人をイスに縛りつけて、このCDを聴かせたいものです。
ドローン効果を生み出すカヌーンやウード、リラほかの弦楽器群に、時にオルガンも加えた通奏アンサンブルをバックに、クラリネット(もしくはバスクラ)の描く即興的フレイズに誘われ、まるでボトルネック奏法のように自在に音程をスライドさせながら、ゆったりとした放物線やせわしない波線を描く歌声の軌跡、何だか凄いの一言…。イオニア海に面しアルバニアに隣接するイピロスならでは、と言うべきなのか? 実にディープ&コアなフォークロア・アルバムです。
歌はやや、素人っぽいのですのが、それだけに伝統に直結する民謡っぽさが、ストレートに伝わるアルバムになっているかと、そう思うのですがいかがでしょうか?

ギリシャ人はじめ、ルーマニア人、アルバニア人、ユダヤ人も住まうというイピロスの地は(現在人口35万、急峻な山岳地帯が海まで迫る厳しい地勢の中、永きに渡り過疎化が進むばかりだそうですが)、古くからマケドニア、東ローマ、そしてオスマン・トルコといった帝国に頑強に抵抗して来た歴史の中に、その独自な民謡や文化を、綿々と受け継いで来たそうです。その音楽性は、ヨーロッパとオリエントのはざまの、始原の音色につながっているのじゃないか? という説もあります(それはつまり、イピロスに残されて来た音楽こそ、キリスト教世界としての西欧以前の、ヨーロッパ音楽の源泉である、ということでしょうか? よくわかりませんが、)。
そう思って聴くと、ほんと、この訳のわからない音楽性、(少なくともオスマン音楽的ではないし、ギリシャの民謡一般とも、そしてもちろん、レベーティカ以降のギリシャ歌謡とも別物です)、聴けば聴くほど面白く感じるのは、錯覚なんでしょうか?

1 Εψές, Προψές Κοιμήθηκα
2 Χαλασιά Μου
3 Οι Κλέφτες
4 Σαρακωμένο Μου Κορμί
5 Ο Χωρισμός
6 Μωρή Κοντούλα Λεμονιά
7 Τι Κακό Έκανα Ο Καημένος
8 Εξέγεξεν Η Ανατολή
Vocals – Χρίστος Τσιαμούλης
9 Χαριτωμένη Συντροφιά
10 Ξενιτεμένα Μου Πουλιά
11 Γιάννη Μου, Το Μαντήλι Σου
12 Μια Έμορφη Γειτόνισσα
13 Μοιρολόι Στην Κόρη

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