CAROLINA KATUN / TEOL, AL SILENCIO

>☆ メキシコ系スイス人でフランスで音楽活動をする女性ヴォーカリストのデビュー作。メキシコ、ベネスエラのトラッドあり、ロバート・ワイアットのカヴァーあり、パーセルあり、オリジナルあり。歌はまだ未熟ですが若くてエキゾチックな美人なのがいいです。バックがフランスのジャズ・ミュージシャン達で、Jazzland レーベル・オーナーのブッゲ・ヴェッセルトフトも参加〜以上、サプライヤーインフォより

ということで、本作冒頭、”PALOMA NEGRA” イイですねえ、この曲はチャベーラ・バルガスやリラ・ダウンズも歌っていて、何となく、そのお顔の様子からしてもインディオの血筋もひくメキシコ系スイス人女性なのかな? と思います。全体に暗い、というか静謐、シンプルかつシレンシオな雰囲気ですが(フランス語&スペイン語、あるいは英語のオリジナル、音響派?っぽいフリースタイルかつプライヴェート、仄かな歌心を感じさせる曲を挟みながら)、メキシコ伝統曲 の”La Llorona”、ベネズエラのホローポ “El Curruchá” 、スペイン系ボレロの “Dos Cruces” 等の曲で、ほんのりと聞ける南米インディオ系の歌い口がやっぱりイイですねえ。彼女自身、影響された音楽家として、ロバート・ワイアット、チャベーラ・バルガス、メルセデス・ソーサ、そしてアタウアルパ・ユパンキをあげていますが、なるほど、と、納得するところはあります。