NETSANET MELESSE / DOJU, Best of Netsanet Melesse’s Old Collection


早くも再入荷〜が、既に在庫僅少、お早めに!この年の瀬、ここに来て、今年2017年のベスト入り候補重要アイテムが入荷ですねえ、いや〜素晴らしい!嬉しい!惚れ直しましたよ(って、昔惚れてたかどうか、思い出せませんが)!過去の自己レパートリーをセルフ・カヴァー&リメイクした全13曲1時間14分です(タイトルに Best Of / Old Collection とあるのは、そういう意味)。

1983年にアルバム・デビューしたというこのネッサネット・メレセ、それ以前には、あのギルマ・ベイェネやハイル・メルギアを擁し、マフマド・アハメド、アレマイユ・エシェテら大御所のバックを担ったというウォリアス・バンドとともに歌っていたということですから、グルーヴィー・エチオ歌謡黄金期のおしまい頃を体験しているヴェテラン女性ということになります。子供時代から家族とともにエチオピア正教の聖歌コーラスで歌っていたそうですが、母親からはアムハラの民謡を教えられたそうで、そんな風に育った歌好きの少女のまま、自然にアディス・アベバの音楽業界入りし、十代後半頃からステージに立っていたと想像されます。で、もう還暦も遠くはないんじゃないかと察せられるネッサネット、が、>前カムバック作から4年ぶりの本作、もちろん声に衰えもなく、逆に脂が乗り切っていて、一聴、これが最高傑作!と、言いたくなるような仕上がり(ちなみに本作は8枚目のアルバムだそうですが、自分はLP&CD時代の4作しか見たことありません。エチオピアのことですから、あとの4作はカセット・アルバムでしょうね。なんか以前、当方のカセット・ストックにあったような気もしますが、叩き売りしてしまったからなあ)…。

アムハラ美人の代表といった麗しいご容姿にも翳りなく、エチオピア女声を象徴するようなそのブルージーかつペンタトニックな、変幻自在な節まわし、まずはたっぷり楽しませてくれる作であることは確か。時にダイナミックに、時にソフトに、一節一節メリスマを重ねて揺れるその歌声が、エチオSOULの黄金時代を彷彿とさせるオールディーなリメイク・ナンバーを通じて、生き生きと聞こえます。スパイシーとでも形容したいホーンセクションの小気味いいフレイズや、達者なギター、ベース、パーカッション、そしてドラムス(打ち込みナシ)、キーボードによるマジカルなコンビネーションが、往年のエチオピア音楽作法をガッチリ蘇らせているバッキングが掛け値なしに素晴らしく、そんな中、オリジナル録音当時よりも新鮮? と聞こえるネッサネットの歌に文句のつけようもなく、 というのも、多分に今日的な感覚も差配しつつ絶妙に中庸なアレンジを達成したバックの演奏には、その、どこを見渡してもネッサネットの歌心を遮ったり、曇らせたりするものがまるでないわけで、う〜ん、>ハメルマル・アバテの06年作以来の名盤という気がしてきましたよ!?

冒頭 “Eyenamaye” は自らの1993年作LP〜北米シャナチー録音からのリメイク・カヴァー、続く”Ere Min Honehal”は、1983年のデビュー・アルバムからの曲で、3曲目もシャナチー盤収録曲でした。そして、アルバム・タイトルともなっている “Doju” はデビュー・アルバムの表題曲(Yilal Doju)云々、という具合に、すべて過去録音〜自己レパートリーのカヴァー、リメイクなんですが、基本懐古調の制作姿勢でこれだけのアルバムが成り立つということは、いかに、エチオピア音楽の来し方が豊かだったかの証左でもあり、ネッサネット・メレセの歌手としての潔さとか円熟した境地とか、その熟女っぷりが際立っているということにもなるでしょうね、たぶん、美人だし、演歌だし。


▽参考〜

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