BENNY MORE CON PEREZ PRADO / EL GRAN ENCUENTRO

★ベニー・モレーとペレス・プラード/素晴らしき出会い
ディスコロヒア・ラテン音楽コレクション 2
トロピカル音楽史の頂点を極めた若き日の両巨匠の出会い

 トロピカル音楽の歴史の頂点はどこだったか、なんて言われても、ラテン音楽が好きな人ほど、簡単には答えられないものです。でも、ベニー・モレーとペレス・プラード楽団が1950年前後にメキシコで残した共演レコーディングがその候補になることに異論を唱える人は、まずいないでしょう。後のサルサのお手本になった、なんて言葉では、この両巨匠のセッションは表現できません。ニューヨークだろうが、あるいは革命後のキューバだろうが、これを越えるセッションはどこからも生まれませんでした。
ペレス・プラードが活動の拠点をメキシコに移したのは1948年。そしてはじめてのヒットである「エル・マンボ」を発表するのが50年初頭です。その前後の3年間ほどが、ベニー・モレーとペレス・プラードがもっとも熱い共演を残した時代でした。一般にペレス・プラード楽団にベニー・モレーが迎えられたセッションだと思われがちですが、この時代のレコードの名義は、あくまでベニー・モレー。彼こそが主役であって、ペレス・プラードは伴奏者です。でもそこでペレス・プラードはベニー・モレーに刺激を受けて、急激な成長を見せます。キューバ時代はハッキリした方向性を打ち出すことができなったペレス・プラードが、ベニー・モレーに誘発されたと見ていいでしょう。もちろん、ベニー・モレーの方もそれに応えて、両者の間には常に熱い火花が飛び散ります。ボレーロなんて1曲もなし。全編がマンボ感覚溢れたダンス・ナンバーでした。
そんな両者のせめぎ合いの過程を、世界ではじめて、時系列を追いながら楽しむことができるーーーそれがこのアルバムの最大の魅力です。これまでディスコグラフィーが見つからず、録音年もハッキリしなかった両者の共演ですが、ここではじめて録音順に並べられました。そうして聞く両者の共演のスリリングなこと! もちろん、ディスコロヒアの作品ですから、単に収録された楽曲が面白いだけではありません。さらにスリリングな気分で楽しめるための詳しい解説と、すばらしいマスタリングが加わります。そんじょそこいらの復刻盤とはわけが違います。
最高のトロピカル音楽を最高の選曲で楽しんでください。(メーカーインフォより)

1. Viejo Cañengo
2. El Suave
3. Mangolele
4. Será La Negra
5. Rabo y Oreja
6. ¿Qué Te Pasa José ?
7. Tú, Sólo Tú
8. Pachito E’ché
9. A Romper El Coco
10. Babarabatiri
11. Dolor Carabalí
12. Ana María
13. Tocineta
14. La Cocaleca
15. Mambo Eté
16. La Múcura
17. La ’tomica
18. Locas Por Mambo
19. Guajiro
20. BatiriRCA
21. Anabacoa
22. María Cristina
23. Mamboletas