V.A. / A CENTURY OF SANTUR, An Anthology Of Contemporary Performance Styles

中近東、インド、ヨーロッパなど世界中に広がるダルシマー族の楽器のルーツは、メソポタミアまで遡れるそうで、イランではサントゥール(SANTUR)といいます。本2枚組アルバムは、1930年前後頃から1990年代頃までのサントゥールの名演を集めたアンソロジーです。その弦の多さからでしょうか、ペルシャ伝統音楽の旋法体系であるダストガーのグーシェ(核となる旋律)の主なものはすべて生み出すことが出来るそうで、各曲毎に、表情を変える楽器の表情は想像以上ですが、インドの同類楽器の演奏に比べ、たおやかで幽玄なのが、ペルシャらしくて面白いところです。特に、前世紀前半の名手といわれるHabib Sama’i (1901-1946)のトラック3の煌びやかで幻想的な演奏は聞き物です。

<以下、MAHOOR インフォの抄訳>
サントゥール(イランのダルシマー)は、最も美しい響きを持つ打弦楽器で広く普及しています。古いスタイルの演奏を聞くと、イラン高原の星々がきらめく夜空を思い起こさせます。まさにイランの音楽と言える独特な音質を持っています。サントゥールはペルシャ伝統音楽の旋法体系であるダストガーのグーシェ(核となる旋律)の主なものはすべて生み出すことが出来ます。zarbis、chaharmezrabs、rengなども言うまでもありません。前世紀に演奏された最も美しい主要旋律はしっかりと保存され、この楽器の幅広い可能性を示しています。Habib Sama’-Hozur、Habib Sama’i、Ali-Akbar Shahi、Reza Varzandeh、Faramarz Payvarらの演奏の歴史的な録音が残っています。これらの録音はサントゥールのマスターピースとして間違いありません。ペルシャの文学の研究などで知られる著名な学者、Mohammad Mo’inの「ペルシャ辞典」によれば「サントゥールはイランの最も古く最も完全な楽器のひとつだ。木製の台形の箱に無数の弦が張られており、細く削られた撥を両手で持って弦を敲き演奏する」と述べています。サントゥール様の楽器は様々な形で世界中に見られますが、その起源はレリーフやフレスコ画に残っていることで明かなメソポタミア文明です。

〜サプライヤーインフォより

Santur : Mirza Ali Akbar Shahi , Hasan Khan , Habib Samayi ,Abolhasan Saba, Nur-Ali Borumand, Morteza Abdorrasuli, Qobad Zafar, Tali’e Kamran, Hoseyn Saba , Hoseyn Malek, Reza Varzandeh , Mansour Saremi , Faramarz Payvar , Majid Kiani , Parviz Meshkatian