SILVIA PEREZ CRUZ / VESTIDA DE NIT


去年のサントラを兼ねていたソロ作『DOMUS』で、スペインのグラミーみたいなゴヤ賞最優秀女性になったそうで、この人の歌手としての人気も定着した観ありますが、そういうことはともかく、この新作、そんな人気をバックボーンに好きなことやりました、という感じが滲みでているところが、これまでのソロ作以上に、プラスαの魅力につながっているかも知れません。
で、その新作のコンセプトといえば、意外と長い歌い手としてのキャリア、20年間の中で(今年35歳ぐらいだから、15歳の時から歌ってるということでしょうか?)、とりわけ  “好きになった歌” を集めてみました、という単純なもの。そんな “好きな歌” を11曲、去年の11月11日に録音したそう(ファースト・ソロも ” 11 DE NOVEMBRE” というタイトルでしたが、一体その日付に何の意味があるのか?寡聞にして知りません…。その自作曲の歌詞をしらべてみても、わかりませんでした)。
例えば1曲目はカエターノ・ヴェローゾの歌を聞いて好きになったという(『粋な男』収録)シモン・デイアス(ベネズエラ、創作フォルクローレ作曲家にして歌手、重鎮の曲)の「満月のトナーダ」。あるいは3曲目の “ランバダ” は、あの有名な “ランバダ” で(アマゾンのカリンボー系トラッドの焼き直し)、あるいは表題曲、“VESTIDA DE NIT” カタルーニャのトラッド曲で、タッド・ガーフィンクル制作
のイスラエル、ハングドラム奏者との共演作 2006年 の『Llama 』で歌って以来のレパートリー…、といった選曲。
そんなシルビア・ペレス自身が “好きな歌”をコントラバス、チェロ&3本のヴァイオリンという弦楽アンサンブルをバックに聞かせる作が本盤、たぶん、長らくこんなアルバムをつくりたかったんだろうなあと、そう思わせる内容で、そして、いつにも増して、その歌声が、よるべない?と感じるのは自分だけかも知れませんが、ここに並んだ11曲、すべて、どこか暮れなずむ夕空を前にたたずんでいるような印象を受けるというのは正直なところ。

1. Tonada de luna llena
2. Mechita
3. La lambada (Chorando se foi)
4. Loca
5. Estranha forma de vida
6. Vestida de nit
7. Ai, ai, ai
8. Gallo rojo, gallo negro
9. Nao sei
10. Corrandes d’exili
11. Hallelujah

*Miquel Àngel Cordero (double bass)
*Joan Antoni Pich (cello)
*Elena Rey (violin)
*Anna Aldomà (viola)
*Carlos Montfort (violin)

arrangements by Javier Galiana de la Rosa, Joan Antoni Pich, Carlos Montfort and Sílvia Perez Cruz.

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