MARIA TERESA DE NORONHA / SAUDADE DAS SAUDADES


noronha-saudade1960年代を通じて、唯一アマリア・ロドリゲスのライヴァルと目されたファド歌手、マリア・テレーザ・デ・ノローニャ~と言っても、日本ではほぼ無名に近い女性歌手でしたが、それというのも、70年代半ばに早々に引退してしまったからでしょうか。というのも、中世ポルトガル王家の末裔につながる伯爵夫人だったそうですから、何が何でも歌う、みたいな歌手としての表現意欲は弱かったかも知れません。とはいえ、なるほどこの65年ヴァレンティン・カルヴァーリョ音源のオリジナルLP復刻盤、アマリアと較べるなら、ディープさには欠くものの、その節まわしは伸びやかで清冽、女性らしい、瑞々しいメリスマを聞かせて、素晴らしいファドであることは間違いありません。もちろん、いかにもファド・ハウスやカフェに似合うアマリアの港唄っぽいファドもOKですが、このノローニャの清々とした印象のサウダージ、引き込まれますねえ…。もっともっと聴かれてしかるべきファドの名盤と言えるでしょう!

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