RAFAEL THOMAZ / PAISAGENS INTERIORES

RAFAEL-THOMAZ音大 UNICAMP でポピュラー音楽の修士号を取得しているハファエル・トーマスはソウザ・リマとヴィラ=ロボスの両音楽院で催されたギター・コンクールで栄誉に輝くなど、実力を認められた演奏家であり、コンポーザーでもあります。ファビオ・アウグスチーニ(drs)、ジルベルト・ヂ・シロス(b) との自身が率いるトリオの編成を基盤に、冒頭”Barra do Ribeira” ではヴェント・エン・マデイラのテコ・カルドーゾがバス・フルートで客演し清涼感溢れるアンサンブルを繰り広げるほか、ゲストのトニーニョ・フェハグッチ(acc)の輪舞曲集「O Sorrisso da Manu」に オマージュを贈るべく書かれた”Valsa da Manu”(m-11)の優しく沁み入る旋律、バンドリンとのデュオで演じられるショーロ楽曲”Choro Novo”(m-2)、若手マエストロ – アンドレ・メマーリの楽曲をソロ・ギターで表現した”Uma valsa em forma de arvore”(m-4)、ジョビン”Passarim” (m-8)、マルコ・ペレイラ”Bate-Xote”(m-9)とコンテンポラリーなブラジル音楽の秀逸な解釈も収録。木の葉を擦るそよ風を思わせるほどに滑らかで心地よいトリオのアンサンブル、じっくり腰を据えたソロ・ギターの叙情の調べ、どちらも楽しめるオススメの好盤。