SYLVIA DE GRASSE / COSA LINDA


sylvia-cosalinda-bombaなんとまあ、ビックリです。1993年BOMBAリリース、プエルトリコは “マルベーラ・レコーズ” オリジナル盤LPの復刻CD〜パナマの歌姫、シルビア・デ・グラッセの『コサ・リンダ』新品デッドストック発見!(懇意の流通さんの倉庫の片隅から)〜で、もう一つビックリしたのが、この国内盤、解説・原田尊志(当方)となっていたことで、まったく身に憶えがないこと…。ま、22年前のリリースですからねえ、あの頃は夢も希望も…、というようなことにはまったく関係なく、コレはお持ちでない方にはオススメできるCD(解説はともかく)!ところで、シルビア・デ・グラッセのディスコグラフィーというのは見たことないので(22年経っても!)、マルベーラ盤オリジナルの録音年がわからないということはあります。
で、レコード番号は Marvela records LP38 ということで、本盤でシルビアのバックをつとめる同じくパナマ出身のオルガン奏者兼作曲家でアレンジャー、アベリーノ・ムニョス(本作でもアレンジを担当、冒頭曲を作曲)の同じくマルベーラ盤LPが Marvela records LP39 〜でも、アベリーノ・ムニョスは40年代後半からプエルトリコに移住し1962年に当地で亡くなってますから、62年より以前であることは確かなんですけど…。
アンソニア盤、Sylvia De Grasse “LA CITA” Ansonia ALP1274 は1960年5月の録音とわかっていますが、じゃ、もう一枚のソロ名義アルバム、名高い 美脚ジャケLP Silvia De Grasse  “TAMBORERAS” Remo LPR1575 はいつの録音かというと、同じくREMO盤 の Loui Ramirez  のデビュー・アルバム “Introducing”  Remo LPR 1574 が1964年末録音、1965年2月リリースということはわかっていますので、シルビアのREMO盤も1965年リリースということは確かでしょうね。というのも、それまで、NYやニュージャージーに住まわっていたシルビアが60年代前半ぐらいにプエルトリコへ移住、65年からプエルトリコ WKAQ TV で、お昼のヴァラエティー番組にレギュラー出演し大きな人気を博したそうですから、その辺のタイミングもあってのリリースだったかも知れません。それで、パナマ音楽ばかりでなく、ボレロやグァヒーラ、ダンサ、モントゥーノっぽい曲も演ってたりするんでしょう。
ところで話はそれましたが、本盤、タンボレーラだけでなく、より古いスタイル、タンボリート(10曲目)のリズムも聞かせてくれて、アベリーノのハモンド・オルガンもパナマならではの情緒を伝え、自分は大好きな盤なのですが(なぜか、パナマはラテン・アメリカきってのハモンド天国)、さて本盤、何年の録音なのか?22年前のCD解説には「1950年代後半の録音かと思われる」と、サラッと書いてありますが…。

(そもそもマルベーラというレーベルは1952年にスタート、例えば、同じくマルベーラ盤のコルティーホ&イスマエル・リベーラの”Ritmos Bailables” Marvela LP 93 は1962年作。この年、コルティーホはパナマでドラッグ所持が見つかって、なんやかやで投獄され4年間ほど監獄生活を送ったということで、マルベーラ2作目の Cortijo Su Estillo Y Su Ritmo  “Go” Marvela LP 110 は1966年作になります。ということは、まったくシルビアには関係アリませんな…ダハハ)

で、22年間、まったく、進歩がありません。今もって、本盤の録音年、性格にはよくわかりません。「1950年代後半の録音かと思われる」としか言いようがありませんなあ…。

と、これじゃあ、本盤の紹介コメントにもなりませんから、CD解説から一部引用〜「セリア・クルースやビルヒニア・ロペスといった最高の女性歌手たちにも決して引けをとらない実力をサラッと楽しませてくれる」云々、ということで。

▽で、冒頭曲にして表題曲の“コサ・リンダ”で聞けるイントロ&エンディングの高い声、1955年に全米で大ヒットした4オクターブの声域を持つ女、イマ・スマックの “Mambo” に似たようなフレーズがありましたから、わたしだって出来るわ、ってノリでちょっと歌ってみた、という雰囲気なきにしもあらず。ということは、翌年56年ぐらいの録音か?って、しつこい…

1.コサ・リンダ
2.グアルーマの葉陰
3.何もしないからね
4.チェンチャ,セバスティアンを捨てないで
5.すてきな小屋
6.錠前を下ろして
7.私はモレーナちゃん
8.あなたの愛が死ぬほど欲しい
9.たで食う虫も好きずき
10.タンボリートの水彩画
11.トゥナの水彩画
12.あなたのもとへ

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