ペルー最高峰の音楽家の1人で、アンデス音楽全般においても最高のチャランゴ奏者といわれるハイメ・グアルディアが、女性歌手ペピータ・ガルシア・ミロと組んでいるユニット、エンカントス・アンディーノスのセカンド作が入荷しました。2人の他に、ギター、ヴァイオリン、アルパ奏者がバックを付けるという、ハイメの故郷アヤクーチョ地方の典型的編成で、ウアイノ、ヤラビ、カルナバルの音楽を奏でます。前作同様、ほとんどの曲が、ハイメが1940~50年代に採取編曲したものと言うことです。
ミュージック・マガジン誌2014年5月号の“輸入盤紹介”で、荻原和也さんが取り上げそこで述べられているとおり、落ち着いたハイメ爺の声と甲高くも泥臭さのない素直なガルシア・ミロの声の対比、そして卓越したチャランゴの演奏が、フォルクローレを芸術的洗練にまで高めています。それにしても深くも澄み切った音楽だ。(サプライヤーインフォより)
苦節1年、やっと入荷しました。このペルー山岳音楽の至宝、ハイメ・グァルディア(現82歳)の今のところの最近作ということになります。大きな身体でアンデスの小さなギター型弦楽器、チャランゴを胸に抱えて弾く姿は一度観たら忘れられません(小錦のウクレレと双璧?…1977年にハイメは来日してくれましたが、残念ながら当方行ってませんから、ヴィデオで観たことあるだけですが)。歳を経て、いよいよ洗練と土臭さが絶妙にブレンドされた味わい深さが増すとともに、まったく構えることのない自然な軽味も同時に聞かせてくれ(大仰だったり、もったいぶったり、そーゆーことは皆無のチャランゴ弾き語り〜大体、チャランゴという楽器がそーゆーものです)、それは、伝統芸でありながら同時に個人芸であることが矛盾しない境地、とでも言うべきでしょう。とすると、同じ南米大陸のアルゼンチンが生んだフォルクローレの巨人、アタウルパ・ユパンキを想い出してもいいんでしょうか?ま、同じかどうかはともかく、同じく20世紀が生んだ南米音楽の巨人であるこは確かです。お聴き逃しなく!