
ジャカルタ下町の演芸劇場から一躍インドネシアのコメディーヒーローとなったべニャミンS(1939−1995)〜ブタウィの伝統音楽、ガンバンクロモンのモダン歌謡化のみならず、FUNK、ROCK、サイケ、ブルース、カントリー、ダンドゥット、なんでもあれの八面六臂のレパートリーを、喜劇俳優としての魂を込めつつ歌い切ったのでした。で、もちろん、1980年代以降全盛を迎えたインドネシアなりのドメスティックな感覚をベースに展開された洋楽折衷POPスタイル 、いわゆる “ポップ・インドネシア” 系ナンバー群も、あくまでも、自分の相撲を取り切るだけッス的なドスコイ精神に貫かれていたことは、本CDをお聞きいただければ自明。たとえ、センチメンタルな曲想のバラードでさえ、ベニャミンが歌えば、お呼びじゃない?コレまた失礼!その後、少し哀し、といった複雑な情感を湛えるわけです。
HETTY KOES ENGDANG / BERDIRI BULU ROMAKU (うぶ毛がそそり立つ)
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