BAHRU KEGNE / IN MEMORY OF ETHIOPIA’S GREATEST AZMARI


terpas023cd_cuエチオピーク・シリーズにより全世界から注目を浴びるエチオピア音楽ですが、一方では本国が平和になり、再び中産階級が育つことによって、この5年ほどでアジスアベバの従来の治安の悪い地域は再開発されることとなりました。そうした地区のボッタクリ民謡酒場を主な活動の場としていた民謡歌手「アズマリ」は居場所を失い、今では大半が海外に移住してしまったそうです。内戦によって一度失われてしまったエチオピア音楽ですが、今度は平和と経済的発展によって再び失われてしまいました。
そんな折、届いたこのCDはハイレ・セラシエ時代もメンギスツ時代も生きのび、2000年に71歳で亡くなった男性アズマリ歌手、バハル・ケグネの1988年から1996年までのカセット音源を復刻したものです。
擦弦楽器マシンコで、頭の周りをハエが飛び回るような不愉快なリフを6/8拍子で弾きつつ、オヤジが同じフレーズを延々と歌い、繰り返すだけの一曲目、ちょっと聴いただけで中毒者続出デス! その後はサックス、エレキベース、安いキーボードがエチオ旋律を散りばめながらも、基本はオヤジのマシンコ弾き語り。あまりに一本調子なので、曲の長さが何分なのかわからなくなるほど。安いキーボードがコードを刻むエチオ・ワルツなんてのも初めて聞きました。今の時代、やはり掘るべきはカセットテープと確信しました! 当店にも数年前までエチオピアのカセットのデッドストックが100本くらいあったのですが……と今更言っても遅すぎますが……。
44ページの豪華ブックレットには英文の解説、関係者のインタビューや歌詞だけでなく、当時のカセットのカヴァー写真や彼の晩年の写真など、そのほとんどがピンぼけのまま(当然CDジャケもピンぼけ)たっぷり掲載され、老け専の写真集の様相を呈してます!??


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