基本的に昔(もう20年とかそれ以上前?)は、東南アジアの国々を訪れると、おおむね”ふくよかで色白”がモテるオンナの条件なんだな、という気がしたものですが、今時のインドネシアやタイあたりでは、それはもうナイなあ、と思わずにはいられない女性歌手ばかり。が、今となってもビルマあたりでは “ふくよかで色白” 路線は健在らしく、あのソーサーダトン嬢がヤセ型とは言わないまでも中肉路線(?)の道へと歩んでしまった中、このポーイーセン嬢が “ふくよかで色白” 路線女性歌手の筆頭と言える存在じゃないかと、そー思うわけです(?)。というわけで、ポーイーセン嬢、当店初紹介となります(タイトルも発売年もわかりませんが…CDのジャケにローマナイズされているMUSICジャンルにはNEW WAVEとあり。そんなのどーでもイイからシンガー名とタイトル表記ぐらい目立たなくってもイイからローマナイズしてクレ!)。
で、ソーサーダトンを今様伝統派の筆頭とするなら、このポーイーセン、ビルマ風味を残したPOP派筆頭と言ってもイイ存在かと(フツーのPOPとはまた違い)、そう感じる理由はと言えば、サインワイン編成の伴奏ではなくとも、そのビルマな歌い口。バックこそ、演歌なエレキ&ややもって伝統的な旋律打楽器群風の音色も奏でるキーボード、そしてベース&ドラムという少しばかり残念なチープさこそ漂うものの、楽曲の構成はPOP&伝統折衷スタイル(ミャンマータンズィン)に近く、その歌い口はそのままビルマ仏教歌謡を歌っても通用するよな柔らかで透明な発声と節まわしを保っていて、チープな伴奏の中からも湧き出でて薫るビルマならではのたおやかな歌声に魅せられるわけです。気分としては暑気払い?初夏の夕方などにちょっと西陽を浴びながら聴いたならハマリそうな、そんな1枚(紙ジャケ正規盤)です。