SAWALI PHAKAPHAN / SUNYA KONG KRAI -YAA TORRAMAAN EEK LOIE

向って左 / “SUNYA KONG KRAI”
向って右 / “YAA TORRAMAAN EEK LOIE”
Sawaliphakaphan1SawaliPhakaphan2>こちら を tweete させていただいたところ、bunboniさんからメールをいただき、>こちら でご教示いただきました(いつも、すみません!)。ああ、この人だったかと、>こちら に入荷していたことを思い出しました(円高の頃なんで、以前入荷時の方が値段は安いんですが…)。
パンパカパーン!(言うな!もう)というわけで、60年代タイの都会派歌謡 “ルーククルン” の人気女性歌手、このサワリー・パカパーンの(今でも歌っているそうですが)オリジナルLPの復刻盤、当時の風俗を感じさせる味なジャケットそのままに復刻されたCD2アイテムです(この時期のタイのLP&EPジャケの多くは同じ一人の絵かきさんが描いていたそうで、その人はまだ存命中〜と、コレもbunboniさんからうかがったんですけど。どなたか奇特な方、バンコク行って作品集でも出版されてみてはいかががでしょうか?絶対無理でしょーけど)。で、今にして思えば、実に “フィーリン” だったわけですね、当時のルーククルン…。
田舎者の歌=ルークトゥン、都会人の歌=ルーククルン、という差別的?なジャンル分けが成立した60年代タイ歌謡(ま、いうならば、ルークトゥン歌手達が三橋美智也や春日八郎だとするなら、ルーククルンの歌手達はフランク永井や水原弘という感じ)の、その都会派を代表する女性歌手としてサワリー・パカパーンが存在したということです(ま、いうならば松尾和子、いや、違うな)。
ジャズや北米ポピュラー・ソング(ただし非ロックンロール)はじめ、ラテン音楽(ボレーロやチャチャチャ)やロカバラード、ラウンジミュージックを取り入れて生まれたルーククルンですが、もちろん、そこにはタイならではの歌い口が生きているわけで、そのタイならではの歌い口の中にも聞こえる洗練というか繊細で都会的な雰囲気が、このサワリーの場合、なんだかフィーリンっぽい感じがするなあ、という、ただそれだけのことです…。が、得難いものがあるのも確か、ですね!