今から半世紀前、アルジェリア戦争のさなか、コンスタンチーヌの市場で暗殺されたコンスタンチーヌのマルーフ(アラブ・アンダルシア音楽)の第一人者シェイク・レモン(1912-1961ウードを弾き語る名歌手) が、盟友のヴァイオリン(と呼ばれるが実はヴィオラ) 奏者シルヴァン・グレナッシア(エンリコ・マシアスの父) と設立したレコード会社 “RAYSYLOPHONE” に録音したSP盤とEP盤音源プラス、1937年のレモンの初録音を加え初複刻CD化した3枚組CDボックスです!キリスト教徒に生れながらユダヤ人として育ち、少年の日にディープなアラブ=アンダルース音楽にのめり込みその耳と滑らかな歌声とウードの技で、ハタチにしてシェイク(マスター) となりました。以降~フランス植民地時代/第2次大戦 (ナチ占領) ~戦後の独立運動という激動のアルジェリアで、アルジェリア/アラブ人の反ユダヤ風潮が年々高まる状況の中にあっても、最も愛されたユダヤ人アーティストだったレモン~それほど愛されたレモンが殺されたと知るや、アルジェリア全土のユダヤ人たちはもはや、この地に居場所はないと、ほとんど国外に亡命してしまったそうです…。そんな歴史も記されたP50ブックレット(仏英語) もついています。
CD 1 (1937-1954)
1. MALAHBIBI MALOU
2. SEBH EL KHIR ALIK
3. KOLTO LA HBI
4. EL HEB MAATANI FATRA
5. DOUAH EL GHRAM
6. MEN SABMNI MAA MLEH LILA
7. BAH EL DJAMAL
8. HAD EZAMAN
9. EL BOGHI
10. HANINI HANINI
11. HEN DJAK ERABI
12. GUELBI YAWA MEICH
CD 2 (1958-1959)
1. EL OUERD(未発表)
2. LA KELBI NEDIQ
3. LEMIT
CD 3 (1957-1961)
1. KOMTARA
2. REZD EDAIL
3. SAIQUA
4. GHZALI OUAIOU
5. MEN GRAG GHZALI
参考▼