HUMAIRA CHANNA / TARANG


超久々、そして、突然の再入荷!バックはもちろん、あの “サッチャル・ジャズ” の Sachal Studio Orch. ですよ!思えば、サッチャル・ジャズの発火点はこのアルバムにあったかも知れない09年作です。

フマイラ・チャンナはヌスラットのガザル系アルバムに参加したことでも知られるパキスタンのトラッド系人気女性歌手~ガザルやパンジャビー・ソング、スーフィー歌謡も歌いこなす実力派ですが、その歌声、あの名女性ガザル歌手チトラ・シンにも似た、…歌い過ぎず、決して力まず、淡々と流れるように、端正で柔らかなウルドゥー語&パンジャビー語の歌を聞かせるこのフマイラ・チャンナナ、少しモノ足りないと思わせるところで身を引いて生み出す清涼感!?何というか、往年の南アジア歌謡の、たおやかな爽やかさ、見事に蘇っていると思いますね。
で、その素晴らしい歌をフォローする、本作のバッキングがまた素晴らしい!すべて生楽器生音、多勢から成るサッチャル・ステューディオ・オーケストラが相努めています。まったく、この制作姿勢には頭が下がりますよ、…近年(09年当時)ようやくインド/パキスタンで、スーフィー及びガザルといった歌謡ジャンルにおけるエレクトロな伴奏が一つの達成を聞かせるようになりましたが、が、やっぱり生音の味わいには格別なものがあるわけで…、ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラという総勢28名からなるストリングス・アンサンブル、加えてタブラ&ドーラック他パーカションが6名、生ギター2名、そしてシタール、サーランギ、フルート、ピアノ、アコーディオン、マルダン各1名というトータル43名編成のゴージャスな完全生音伴奏による、こんなガザル&ライト・クラシカル&フォークロア系アルバムが今時パキスタンから登場してしまうなんて、ビックリです。なんだか、やっぱり、ああ、これだよなあ、と。ハッキリ言って世紀末からこのかた、パキスタンはおろかインドでだって、こんな作風は聞いたことありませんでしたよ。しかもミキシングはロンドン/アビィロード・スタジオ。たまりません、~たなびくように幾層にも重なるストリングス群、丸味と深みのあるリズム感、南アジア古典楽器群による繊細極まりない随奏!

というわけで、思えば、初めてサッチャル・ステューディオ・オーケストラの名を知ったのは、まずこのアルバムからだったんですねえ、その後の活躍は皆さんご存知の通り。

冒頭曲▽こちらのクリップが収録されたDVD付き!

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