★それも民謡、あれも民謡、ホンモノも何も “民の謡” であれば、みな民謡に違いはありません。が、いわゆる家元制や協会の “民謡” 、もっと言うならば、職業的歌手による複製音楽として聞かれれる “民謡” とは、また一味違う “謡” を此処で聴くことができるんじゃないかと、勝手に思い定めて愛聴して来ました。きっかけは(またご登場願いますが)故中村とうようさんにいただいた本盤のコピーCDR〜「コレ好きなんだよね、聴いてみて」というようなこと、軽く仰せだったと記憶しています(もちろん、複製音楽時代以降に聞かれるようになった “民謡” を否定するものではないこと、一応お断りしておきます。世の移ろいに沿ってそれぞれに聞きどころのある “民謡” が生まれてこそ、でしょうから…)。というわけで、また本盤を売ることができて嬉しいですねえ、〜もともと自宅録音にて、常日頃の宴をたまたま録っただけ、という気もします。もしかしたらノーマイク録音?(もしかしたら、じゃなくて、その通り、ラジカセ録音でした…) 決して音質はよくありませんが、ある程度リマスタリングが施されここに再発されたこと、皆さんとともに喜びたいと思います(とは言うものの、音質の悪さが逆に迫真を切り取ることもあるんじゃないかと?そーも思います。ホント、ブルースですよ。迫力あります。あるいはナイジェリア・プレスみたいですよ!?)。
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「うた」は本物の野生の「うた」。そう、これこそが「うたのしまのうた」。「直島ミュージックスタジオ作品集」に続く、リクロ舎のCDが完成。鹿児島県・奄美群島の南西部に位置する沖永良部島の村落で90年代初頭に録音された、暮らしの中でうたわれた、その現場の生の唄の記録です。「北風の吹く日は三線もよく響き、喉も冴える」と言われる沖永良部島で、実際にある北風の日に録音されたそれは、伝説ではなく、その湿度や温度などを経験的に知っているからこその言葉だった。 これは人は本来うたう生き物であり、誰でもが唄の力を持っているということの証である。 本作は、90年代初頭に沖永良部島の集落で唄者の一人である故・林正吉と従弟の林茂によってカセットテープに録りためられていた「日々の唄」の記録から北風(ニシブチ)の吹いた日の演奏を中心に編集した、「生きたうた」としてのシマウタの決定版!
*シーサーズ プロデュース
*リマスタリング:宇波拓
*本作は2000年に満月レコードより発売された作品にリマスタリングを施し再発売したものとなります。
〜以上、メーカーインフォより
1. いきんとう節
2. あんちゃめぐゎ
3. 子守唄
4. 犬田布嶺節
5. サンゴウ節
6. 国頭の遊び躍り(トンジムチ)
7. 海の笹草
8. 東成丸(ジントー節)
9. スーリスーライ
10. レンガスーライ
11. きび刈り唄
12. 母をたたえる唄