朴保(パクポー)が、アジアの路地に迷い込んだような、不思議で懐かしい、神戸長田の「丸五市場」を歌うミニ・アルバム。
来年(2017年)丸五市場は開設して100年になる。又、丸五アジア横丁ナイト屋台は10年目をむかえる。その節目の年に、このアルバム「丸五市場」が制作されたのである。なんというタイミングだろうか、そして何よりもアジアの匂いがただようその歌詞、朴保さんの歌唱力に魅了されてしまう私だった。丸五市場が盛り上がる素敵な曲を作って頂き有難うございます。
丸五市場事業協同組合 理事長 西村政之(にしむら まさゆき)<朴保と丸五市場>
■神戸市長田区にある丸五市場は、大正時代からの長い歴史を持つ雑貨街だ。1995年の阪神・淡路大震災の時も延焼を免れ、被災した地域がその後の再開発によって高層化されたのとは対照的に、昔ながらの中低層の人懐っこい街並が続く。2008年からは“丸五アジア横丁ナイト屋台”を6月~10月の第3金曜日に開催し、マルチ・カルチャーな賑わいを見せるようになっている。
■この市場と朴保が出会うきっかけを作ったのは、本作のブックレットにイラストも提供している曺弘利(チョー・ホンリ)氏。朴保の長年のファンである彼は、自分のホームベースともいうべき丸五市場で朴保のライヴを企画したりしてきた。
■1955年に山梨県で韓国人の父と日本人の母の間に在日二世として生まれた朴保は、その全キャリアを通じて、日本と朝鮮半島のみならず、アメリカン・ロック、レゲエ、そしてネイティヴ・アメリカン、アイヌ、沖縄(琉球)といった先住民族など、様々な文化的な領域を縦横無尽に行き来することで培い、研ぎ澄ませてきたマルチ・カルチャーな世界観で活動してきたアーティストだ。こうした流れの中で「この市場の歌を作って欲しい」というリクエストが浮上するのは、いわば必然ともいえる。このリクエストを受けて朴保は曲を書き下ろし、2015年8月9日に神戸市長田区の「スタジオ・教坊(キョバン)」で初お披露目している。
■本作ははじめはシングルとしてのリリースを予定していたが、昨年結成した新バンド、ボーディダルマ(Bodhidharma )[土屋潔(g) 宮下恵補(b) 柴田エミ(pf) 磯部舞子(vln) 清水達生(dr)]を率いて制作している途中でグレード・アップ。カラオケを含む全5曲構成のミニ・アルバム『丸五市場』として完成した。(メーカーインフォより)
1. 丸五市場
2. SONGS
3. WATASHIBUNE
4. それでおしまいかい?
5. 丸五市場 (カラオケ・バージョン)