・V.A./ PALMWINE MUSIC OF GHANA, From Palmwine Music To Guitar Band Highlife
どの曲もヴォーカル凄いな、歌いきっちゃってる。パームワイン・ミュージックの歴史と魅力が収められた選曲と詳細な解説。変遷が聴覚、視覚でとてもわかりやすいってことは、ホント、復刻盤で重要なことだと思う。加えて音質、デザインなど含め、OPIKA PENDE に並ぶべく、アフリカ音楽の決定盤。
・SIPHO GUMEDE / AFRICAN SUNRISE
南ア・ベーシストの2004年遺作。ダラー・ブランド帰郷作にも参加していたベテラン。2曲目はスカッとしたまさに南ア・ジャズで、気持ちイイことこの上ない。フュージョンっぽい曲もあるが、乾いた男らしさが滲み出ていた。
・HIBA TAWAJI / 30
ボリュームたっぷりの大力作。サイード・ダルウィッシュ、そして大好きなアブドゥル・ワハーブ作の入ったCD2を良く聴いた。続くボサ風の曲は力が抜けていてメリハリが効いている。ヒバ・タワジはルックスと歌が一致しているのが素敵だな。ときめいちゃうんですよね。スターだ。
・MEDDY GERVILLE / TROPICAL RAIN
リオーネル・ルエケのか細いギターが少し気になったものの、わずか2日の録音で、名作 “ FO KRONM LA VI ” よりも、マロヤ・ジャズを進化させたインプロビゼーションに熱くなった。メディ・ジェルヴィルのヴォーカル、ピアノも、よりシャープになった感じ。
・TONY CHASSEUR / LIVE, LAKOU LANMOU
マルチニークの若大将はライヴで輝く。DVDでも見られるように、エンターテイナーとしても魅力的。華やかで楽しい。これは生で見たい。ビギン、クレオール・ジャズ名人らのバックも見事。メディ・ジェルヴィルでも参加していたミッシェル・アリボにベスト・ベーシスト賞を。
・SHEILA MAJID / BONEKA
Tohpati Ethnomssion でこれは凄いと感じたトパティー。ポップスのプロデューサーとしても一流ですね。どの曲も粒揃い。それに応えるシーラ・マジッドの情感を込めた大人の歌いぶりが、何か安心できちゃて、初夏に良く合うアルバムだった。
・NETSANET MELESSE / DOJU, Best Of Netsanet Melesse’s Old Collection
続くネッサネットも熟女(?)ならではの、余裕しゃくしゃくの節回し。あれっ、こんなに良かったっけ、って前作聴き直したが、今作が図抜けている。シャキっとしたギター、ストンと乾いたスネアのドラム、そしてエチオらしいホーンズのバックもバッチリ。
・PAULO FLORES / O PAIS QUE NASCEU MEU PAI
新作も好きだが、2013年の今作を選出。何と言ってもスムーズながらも拍の取りにくい変拍子、滑らかなストリングスとホーンズ、ソフトながらも少ししょっぱいヴォーカルの1曲目に参った。MPBっぽいな、と感じた哀愁のセンバ。コンポーザー、プロデューサーとして秀た人だと思う。
・HÀ VÂN / GỢI NHỚ QUÊ HƯƠNG
過不足ないベトナム歌謡で気持ちイイなあ、と聴いていたら、8曲目の男性歌手との掛け合い曲が、ダン・バウとギターなどの弦の絡み合いが見事な長尺曲で、以降濃厚な味わいを感じた。
・ABDOU GUITE SECK / NDIOUKEUL
ユッスー新作も良かったが、ハラムとパーカッションが主導する冒頭曲に惹かれたアブドゥ・ギテ・セックをより愛聴した。タイトなリズムセクションのバックや、少し甘く、伸び上がるヴォーカル。サルサ風のアレンジもありのンバラが新鮮だった。