河内音頭ルネサンス。
カワチ共和国発リベルオンド。
「自由な音頭」創造を目指して。
会派を超えて結集した気鋭の音頭取り三人よる画期的音頭集。
本作は2014年3月、大阪・南河内でおこなわれた「河内音頭コンクール 2014」において優秀賞を受賞者3名の得意ネタを新録音した「授賞記念盤」です。
最近では河内音頭会派が一堂に会することも珍しく、「コンクール」に主要会派の精鋭音頭取りたちたちが多数参加したことは音頭界にとっても画期的な出来事でした。
そして、最近の音頭界にあっては主流会派の精鋭たちが一枚のコンピレーションアルバムを連名で制作することは耐えて久しい「挑戦」であり、「実験」と言えるでしょう。
本作の主役3名は河内音頭を代表する会派に所属して、その屋台骨をがっちりと支える現役バリバリの音頭取りたちです。司家征俊の抜群のリズム勘、五月家音若の明朗闊達な音頭、初音家かをるの多彩な節使い、各音頭取りが自分の得意ネタに十分磨きをかけ、自分の個性を最大限に活かしながら本領を発揮しています。
伴奏陣も各会派から最高の腕利きが選ばれて、まさに「これぞ、オール・カワチ・リズム・セクション」と呼びたくなるような豪華な布陣。各自の音頭にリズムシャワーの花を添えています。
さらに、初音家かをるのサポートには中尾勘二(サックス/コンポステラ、ストラーダ)、船戸博史(コントラバス/サイツ、ふちがみとふなと)、久下惠生(ドラムス/パンゴ、ストラーダ)の他ジャンルのゲストミュージシャンを招き、音頭に新境地を開いていることも聴き逃せません。
本作こそいまを呼吸する河内音頭の現在を思う存分体感できる格好のアイテムです。
ブックレットも読み応え十二分の豪華32P。
監修は関西演芸界のドン、澤田隆治です。
今夏を彩る風物詩、河内音頭の魅力をたっぷりとご堪能下さい。
■収録曲:
1.佐渡情話 司家征俊 16:58
2.沓掛時次郎 五月家音若 16:27
3.大瀬半五郎 初音家かをる 17:43
監修 澤田隆治